Skill No.108Address
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親分関係MX SRWMX Neo

+第51話・希望、それは最後のGEAR+

<戦闘前イベント・アクアの回想>
アクア
「先生! ミッテ先生!」
エルデ
「どうしたの、アクア?」
アクア
「さっきの授業の内容に関して、質問があるんです」
エルデ
「いいけど…少し待ってもらえるかしら」
(電子音)
アクア
「何ですか、それ?」
エルデ
「今、私が開発している戦闘用人工知能の仕様書よ」
アクア
「凄いですね…これ」
エルデ
「あら、わかるの?」
アクア
「だって、先生の教え子ですもの」
「行動推測型…それに擬似人格OSですか?」
エルデ
「ええ。昔…ある組織での仕事からヒントを得て作ったものよ」
アクア
「ふ〜ん…。先生って、本当に仕事が好きなんですね。なんかもったいないなあ」
エルデ
「どういうこと?」
アクア
「だって、先生は美人だから…」
「男子生徒の間じゃ、凄い人気なんですよ」
「知らなかったでしょ、このこと?」
エルデ
「興味がないわ。今の私にとっては…この人工知能が全てだもの」
アクア
「あ、ひど〜い! それじゃ、私達生徒はどうなんですか?」
エルデ
「さあ…どうかしらね。それに…私はもうすぐこの士官学校から去ることになるし」
アクア
「え…!? 別のお仕事が入ったんですか? もしかして、その人工知能が…」
エルデ
「これは関係ないけど、機密事項よ」
「あなたも士官候補生ならわかるでしょう?」
アクア
「あ…はい」
エルデ
「ところで、アクア…あなたは本当に人型機動兵器のパイロットになるつもり?」
アクア
「ええ。家にいたって退屈なだけですし、パイロットにも憧れていましたから」
「それに、自分の手で結果を出してみたいんです」
エルデ
「どうして?」
アクア
「もうカゴの中の鳥は嫌なんです。自分自身の力で生きて、自分の道を選びたいんです」
エルデ
「もったいないわね。家を出ず、与えられた境遇や立場を最大限に生かせば…」
「もっと色々なことが出来たでしょうに。それに、今より幸せにもなれるわ」
アクア
「だから、それが嫌なんです」
エルデ
「そう…。じゃあ、これだけは覚えておきなさい」
アクア
「何ですか?」
エルデ
「あなたは優秀な生徒だけど、感情のコントロールが不得手なのが短所だわ」
「パイロットに必要とされるのは、
 いかなる時も冷静に状況を分析し、あらゆる事態に対応できる能力…」
「それを学べなければ…死ぬことになるわよ?」
アクア
「はい…。わかりました、ミッテ先生」
(夢から覚めるアクア)
アクア
(…………)
(……夢、か……)
(先生……。あなたはいったい……)
ローズ
「アクアさん、ネルフの葛城三佐からあなたとヒューゴさんに通信が入ってます」
アクア
「葛城三佐が…? わかったわ、すぐに行きます」