Skill No.108Address
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親分関係MX SRWMX Neo

+第50話・勝利者達の挽歌+

<3PP目>
(アラーム音)
アオイ・ジュン
「何だ!?」
ユキナ
「ジュンちゃん、こっちに何かが向かってくるよ!」
アオイ・ジュン
「そんな…! この辺りの宙域は連邦軍艦隊が封鎖しているはずなのに!」
ハーリー
「識別…! こ、これは!!」
(メディウス・ロクス出現)
アルベロ
「………」
アクア
「メディウス・ロクス! こんな時に現れるなんて!」
チボデー
「あの野郎…まさか、ここでデビルガンダムを取り込むつもりかよ!?」
アルベロ
「フン…その気は毛頭ない」
エルデ
「………」
ヒューゴ
「なら、ここで一気に過去の清算をしようとでも言うのか!?」
アルベロ
「そうだ。デビルガンダムに止められた俺の時間が今、動き出すのだ…!」
ヒューゴ
「この期に及んで、あんたは!!」
アルベロ
「勘違いをするな、ヒューゴ」
ヒューゴ
「どういうことだ、アルベロ!?」
アルベロ
「前にも言ったはず。俺の目的はあの悪魔への復讐…」
「そして、奴を超えることだとな」
ヒューゴ
「……!」
アクア
「超えるって…! それがメディウスでデビルガンダムを
 取り込むこと以外の何だと言うの!?」
アルベロ
「デビルガンダムを倒すには、奴を超えた力が必要…。そのために
 俺は今までお前達と戦ってきたのだ」
ジョルジュ
「では、あの男はデビルガンダムを倒すためにここへ来たと言うのですか…!?」
サイ・サイシー
「信じられっかよ、そんなこと!」
アルベロ
「俺を信じろとは言わん」
「だが、お前達と同じく…俺にとってのデビルガンダムは倒すべき敵なのだ」
アクア
「…ミッテ先生、あなたもそうだと言うんですか?」
エルデ
「ええ。それが私に与えられた最後の命令だから」
アクア
「命令…? ザパト博士はもういないのに…!」
ヒューゴ
「ならば、あんたにその指示を出しているのは誰だ?」
エルデ
「それをあなた達に教える必要はなくてよ」
アクア
「ミッテ先生…!」
エルデ
「ここでデビルガンダムを抹消すれば、私のAI1とメディウスは唯一無二の存在となる…」
「そのためには、あなたとの馴れ合いだって演じてみせるわ」
アクア
「……!」
サイ・サイシー
「そこまで言われて、おいら達があんたを放っておくと思ってんのかよ!?」
ミタール
「それではただの自己満足に過ぎんよ」
エルデ
「なら、向かってきなさい。デビルガンダムとこのメディウスを同時に相手に出来ると言うのならね」
サイ・サイシー
「上等だ! そこを動くんじゃねえぞ!!」
ヒューゴ
「待ってくれ、サイ・サイシー!」
サイ・サイシー
「何で止めるんだよ!?」
ヒューゴ
「俺達の目的はあくまでもデビルガンダムの破壊…」
「アルベロもまたそうだと言うのなら…今、奴と戦う必要はない」
アルゴ
「あの男を信じるというのか?」
ヒューゴ
「そういうわけじゃない…」
「だが、デビルガンダムは俺達にとっての枷…それを外さなければ、前に進むことは出来ないんだ」
「それに、俺はあの時と同じような想いを…」
「クライ・ウルブズの仲間達を失った時と同じ想いを二度としたくはない」
アクア
(ヒューゴ…)
アルベロ
「………」
ヒューゴ
「アルベロ、奴との決着がついた時は…!」
アルベロ
「わかっている。今はただ、我らの枷を壊すのみ」
ヒューゴ
「了解した…………隊長」
<敵全滅、グランドマスターガンダム出現後>
ウルベ
「クックックック…」
ドモン
「ウルベ…! ウルベ・イシカワ!!」
ウルベ
「久しぶりだな、ドモン・カッシュ」
ドモン
「やはり、ミケロ達の背後にいたのは貴様か!」
ウルベ
「その通りだ。ガンダム・ザ・ガンダム…いや、キング・オブ・ハートよ」
ドモン
「聞かせてもらうぞ、ウルベ! デビルガンダムや貴様が甦った理由…そして、その真の目的を!!」
ウルベ
「いいだろう…地獄への手土産に教えてやる」
「あの時…お前達によって倒され、消滅するはずだった私の残骸はある者達に回収されたのだ」
ドモン
「回収だと…!?」
ウルベ
「そう。その者達は私と同じくDG細胞の三大理論に目をつけ…」
「かねてから、それを手に入れる機会を窺っていたのだ」
サイ・サイシー
「何だって…!?」
ウルベ
「彼らはデビルガンダムやDG細胞のことをよく研究し…」
「さらに、それらを発展させるだけの力や土壌、技術も兼ね備えていた」
「そして、彼らは前回の決戦の後、カッシュ博士が
 DG細胞を破棄する前にいくつかのサンプルを手に入れた」
「その中の一つがこの私…ウルベ・イシカワの一部だったというわけだ」
アルゴ
「一部だと…!? ならば、貴様は!」
ウルベ
「そう。お前達に差し向けたお前達の複製と同じく、
 オリジナルの破片を再生・活性化・培養して生み出されたもの…」
「だが、私は単なるコピーではない。DG細胞三大理論の一つ、
 自己進化機能でオリジナルを超えた存在…」
「すなわち、スーパー・ウルベとも言うべき存在なのだ!」
甲児
「ス、スーパー・ウルベ…!?」
ケーン
「も、もうちょっとマシな呼び方ねえのかよ?」
甲児
「まったくだ。あれじゃ、ボスと同レベルだぜ」
ボス
「な、何だとぉ!? てめえ、俺にケンカ売ってんのか!?」
さやか
「ちょっと! 今はそんなことを言ってる場合じゃないでしょ!」
ドモン
「…ならば、ウルベ。貴様らを甦らせたのは何者だ?」
ウルベ
「フフフ…それはお前達もよく知っている存在…」
「バーベム財団だよ」
ドモン
「!!」
クワトロ
「では、真の黒幕はエルンスト・フォン・バーベムか…!」
サブロウタ
「裏で糸を引いてたのが、TERRAのパトロンだったとはねェ。こりゃ、ネルガルも顔負けだな」
アクア
「でも、バーベム財団は何のためにデビルガンダムを…!?」
ウルベ
「…そんなことは知らんな」
アクア
「何ですって…!?」
ウルベ
「だが、あの老人は私達を復活させた見返りとして、ラ・ムーの星の捜索とその奪取を要求してきた」

「!!」
マリ
「だから、あなた達はムトロポリスを何度も襲ってきたのね!?」

「いったい、バーベム財団は何のためにラ・ムーの星を…!?」
ウルベ
「ムーリアンを殲滅させるためだと言っていたが…私には興味のない話だ」

「……!」
ウルベ
「いずれにせよ、デビルガンダムがその機能を復活させるには
 膨大な量のエネルギーが必要だった…」
「故に、そこでバーベムとの利害が一致し…我らは
 高エネルギーの源であるあの星を狙ったに過ぎん」
べガ
「エネルギーの入手…。それであなた達はデータウェポンをも手に入れようとしていたのね?」
ウルベ
「そうだ。奴らは高エネルギーに群がる習性を持っていたからな」
「だが、もはやデータウェポンもバーベムの助けも不要!」
「見ての通り、長き雌伏を経てデビルガンダムは完全に復活した!」
「もう我らを阻止できる者はこの世に存在しないのだ!! フハハハハハハ!!」
ジョルジュ
「では、そのデビルガンダムであなたは何をするつもりなのです?」
ウルベ
「知れたこと! このデビルマスドライバーで複製されたデビルガンダムを地球へ撃ち込み…」
「世界をDG細胞で作りかえ、私が万物を支配する王となるのだ!!」
チボデー
「ハッ! とどのつまりは前と同じかよ!」
ウルベ
「何とでも言うがいい! どのみち、この世界はまもなく終わりを迎える!」
「だが、私はDG細胞によって進化し、究極の…いや、永遠の存在へと昇華するのだ!!」
「そう! まさにこの戦いは私が人を…神を超えるための儀式なのだ!
 ハハハ! ハハハハハハハ!!!」
ヒカル
「あ、ある意味わかりやすい人だねぇ…」
ルリ
「でも、目的が単純明快なだけに迷いや戸惑いとかもないでしょうから…厄介ですよ」
鉄也
「ああ、奴は自分以外の全てを滅ぼしかねん」
アルベロ
「だが、生体コアのないデビルガンダムにそのようなことは出来るはずもあるまい」
ウルベ
「ほう…誰かと思えば、クライ・ウルブズのアルベロ・エストではないか」
「いつぞやの報復をするためにここへ来たのか?」
アルベロ
「無論だ。あの時、貴様から渡された兵器によって俺の部隊は全滅したも同然だからな」
ヒューゴ
「何だって…!? それは本当なのか、隊長!?」
アルベロ
「ああ。あの作戦の前、ウルベが俺に与えたエネルギーキャノン…」
「あれによってデビルガンダムは活性化し…クライ・ウルブズは俺とお前を残して壊滅した」
ヒューゴ
「じゃあ、あの男の…ウルベのせいでフォリアや仲間達は…!」
アルベロ
「…だが、引き金を引いたのはこの俺だ」
ヒューゴ
「……!」
ウルベ
「クックック…故にその無念を晴らすためのメディウス・ロクスか…」
「しかし、所詮デビルガンダムのデッドコピーに過ぎぬその機体に何が出来るというのだ?」
エルデ
「あれとは違い、メディウスは生体コアを必要としません。私のAI1さえあれば…」
ウルベ
「笑止! お前の機体とデビルガンダムは似て非なるもの!!」
「そして、生体コアなど我が前に吐いて捨てるほど存在している!!」
アレンビー
「それって、もしかしてあたし達のこと!?」
ウルベ
「いかにも! 強靭な精神と肉体の持ち主…そして、新たな命を生み出す母なる存在…」
「汝らの名はマグネイト・テンなり!!」
サイ・サイシー
「やかましい! おいら達をそう簡単に取り込めると思うな!!」
アレンビー
「そうよ! あたし達はDG細胞なんかに屈しはしない!!」
ウルベ
「フフフフ、私も同じ過ちを繰り返すつもりはない。お前達を倒すのに手段は選ばんよ」
アレンビー
「!」
ウルベ
「さあ、今こそ姿を現せ! デビルガンダムよ!!」
(デビルガンダム出現)
チボデー
「野郎、もうジョーカーを切りやがったか!」
ウルベ
「そうだ…前回と違い、このグランドマスターガンダムとデビルガンダムの力を合わせれば…」
「お前達を我が血肉とすることなど容易い!」
「さあ、デビルガンダムよ! 思う存分奴らを食らうがいい!!」
「そして、全てを超え! 支配し! 永遠の存在となるのだ!!」
ドモン
「黙れ! 力におぼれ、それにすがるしか能のない貴様など、ホーロー虫以下!!」
ウルベ
「神への道を歩まんとするこの私に何をほざくか!!」
チボデー
「神だと!? 笑わせるんじゃねえ!」
ジョルジュ
「そう、あなたは神などではない…」
アルゴ
「貴様に相応しい称号、それは悪魔…!」
サイ・サイシー
「悪魔は悪魔らしく、さっさと地獄へ戻りな!!」
ウルベ
「愚か者めらが! かくなる上は貴様らをむさぼり尽くし、生きながらにして地獄を見せてやろう!」
ドモン
「ならば、流派東方不敗が王者之風!
 今一度、貴様とデビルガンダムを奈落の底へ叩き落としてやる!!」
<デビルガンダム(最終)撃墜>
リンダ
「デビルガンダムの反応、消失!」
ハーリー
「マスドライバー、機能を停止しつつあります!」
アルベロ
「………」
ヒューゴ
「アルベロ…これで、俺達は…!」
アルベロ
「…まだ終わりではない。お前達にはやるべきことが残っている」
ヒューゴ
「何…!?」
アルベロ
「今度こそ、DG細胞をこの世から完全に抹消するのだ」
ヒューゴ
「! ここで決着をつけないというのか!?」
アルベロ
「…行くぞ、エルデ」
エルデ
「はい…」
(メディウス・ロクス撤退)
ヒューゴ
「隊長……あんたは……」