Skill No.108Address
インデックスFF3台詞集二次創作自作素材置き場鉱石展示場所説明書拘らない人向けの日記希望の新天地へ
親分関係MX SRWMX Neo

+第41話・ここより永遠に+

<戦闘前イベント>
ミタール
「…いよいよ、MUが本格的に動き出した。
 それにより、委員会の計画も最終段階を迎えることになるだろう」
エルデ
「ええ、わかっています」
ミタール
「だが、以前にも言った通り、私は彼らに最後まで付き合う気はない」
「エルデ、メディウス・ロクスと共に私の所へ戻ってくるのだ」
エルデ
「…それは命令ですか?」
ミタール
「そうだ。以後はメディウスとガルムレイド・ブレイズの各種データを基に…」
「TEアブゾーバー試作10号機、コード『MODEL-X』の開発を始める」
エルデ
「MODEL-X…?」
ミタール
「そう。ベースは今のメディウス…それにガルムレイド・ブレイズの新型TEエンジンを搭載させる」
「そして、そのMODEL-Xの完成により、ツェントル・プロジェクトは
 一つの節目をクリアすることになるのだ」
エルデ
「…ザパト博士、MODEL-Xに私のAI1は搭載されるのですか?」
ミタール
「いや、その予定はない」
エルデ
「! 何故です…!?」
ミタール
「その理由は君が最もよく理解していると思うが?」
エルデ
「おっしゃっている意味がわかりません」
ミタール
「ならば、言おう…」
「ここ最近…特にメディウスの形状変化後の
 AI1の思考パターンから不可解な揺らぎが検出されている」
「例えるなら、それは人の感情…あるいは物欲…」
「AI1は指定対象外の物にまで深い興味を示し、それらを学習…いや、物理的に吸収しようとしている」
「…自らが制御するラズムナニウムによってな」
エルデ
「それの何がいけないのです?」
ミタール
「正気で言っているのか? このままでは、AI1はデビルガンダムと似たような能力を持つに至るぞ」
エルデ
「ですから…それの何がいけないのです?」
ミタール
「………」
エルデ
「私はあの子が成長・進化していく様を…そして、その行き着く先を見たいのです」
ミタール
「それは私のプロジェクトが目指すものではない」
エルデ
「では、博士は何のためにTEアブゾーバーを作り出したのです?」
ミタール
「私の理論が正しいことを証明するため…」
「そして、金と名誉を得るためにだよ。そうでなければ、研究を続けることが出来んからな」
「故に、私は軍や委員会を利用し…また、彼らも私を利用するのだ」
エルデ
「………」
ミタール
「私を俗物と軽蔑するかね? しかし、君も私と同じく 己の欲求には非常に素直な人間であるはずだ」
「そして、君にとっても他人とは自分の研究に利用できるか、
 できないか…そのどちらかの存在でしかないはず」
「我々は似た者同士…互いの研究目的や利益のため、もっと利用しあうべきなのだよ」
エルデ
「ですが、あなたはAI1の進化に疑問を持っておられる…。それは私の目的に反します」
ミタール
「当然だ。あれにデビルガンダムのような力を与えてどうする?」
「この世界や人類を滅ぼすつもりだとでも言うのか?」
エルデ
「いえ…。先程も言った通り、私は私の研究の成果を見たいだけです」
ミタール
「…研究とはそれを評価する人間がいてこそ成り立つものだ」 
「君にも観客のいない演劇などナンセンスだということがわかるだろう?」
エルデ
「観客は私一人で充分です」
ミタール
「それではただの自己満足に過ぎんよ」
エルデ
「…AI1は私の子です。私が生み出した子です。他人の好きにはさせません」
ミタール
「その考え方が危険なのだよ。現に、あの人工知能は君の思考に影響を受けているフシもある…」
「だから、あれには再調整が必要だ」
エルデ
「………」
ミタール
「いいか、エルデ…」
「メディウス強奪の首謀者としてアルベロ・エストを処分し…
 メディウスと共に私の所へ戻ってきたまえ」
「君はアルベロに脅迫され、やむなく彼に従ったということにしておく」
エルデ
「……はい」
ミタール
「では、以上だ」
(ミタールとの通信が切れる)
エルデ
(…このままではAI1が危ない…。ザパト博士の所へ帰れば、あの子は作りかえられてしまう…)
(そして、委員会が望む結果を出せなくなった私もまた…)
(いえ、私はどうなってもいい。あの子さえ無事ならば…)
(そのためには新型のTEエンジン…いえ、それ以上の力が必要…)
(AI1がラズムナニウムの能力を限界以上に発揮させられるだけの力が必要…)
(アルベロが入って来る)
アルベロ
「…エルデ、あの男から次の指令が来たのか?」
エルデ
「…はい」
アルベロ
「内容は?」
エルデ
「……ガルムレイド・ブレイズの撃墜です」
アルベロ
「その後、お前はプロジェクトに戻るのか?」
エルデ
「……いえ」
アルベロ
「そうか」
エルデ
「…理由を聞かないのですか?」
アルベロ
「聞いても、本当のことを教える気はないのだろう?」
エルデ
「………」
アルベロ
「…俺はお前のAI1を認めるつもりはない。だが、与えられた任務は最後までやり遂げる」
エルデ
「…アルベロ、あなたは何のためにツェントル・プロジェクトへ参加しているのです?」
アルベロ
「何を今さら。前に言ってあるはずだぞ」
「俺は忌まわしい過去を清算するため…」
「あの事件を境に止まってしまった俺の時間を再び動かすため、メディウスに乗る決意をした」
エルデ
「…あなたは未来を望んでいるというのですか?」
アルベロ
「違うな」
エルデ
「では、何なのです?」
アルベロ
「俺が望むものは…」
「奴との…いや、俺自身との決着だ」
<2EP目>
リンダ
「エリア外より急速接近中の機体を確認!」
ミサト
「まさか、MU!?」
リンダ
「違います! 機数、1! 識別はメディウス・ロクスです!!」
ヒューゴ
「何!?」
(メディウス・ロクス出現)
エルデ
「戦闘エリア内へ到達。ターゲット、確認…ロックしました」
アルベロ
「あれがガルムレイド・ブレイズか…」
ヒューゴ
「アルベロ・エスト…!」
アルベロ
「久しぶりだな、ヒューゴ。前回の戦いを生き延びていたとは…相変わらず悪運の強い男だ」
ヒューゴ
「ああ、あんたの仕込みが良かったのさ」
アルベロ
「だが、機体を乗り換えても無駄だ。お前は俺に勝てん」
ヒューゴ
「同じような台詞を飽きもせずにっ!」
(ガルムレイド・ブレイズ、メディウス・ロクスへ接近)
ブライト
「ヒューゴ!?」
ヒューゴ
「ブライト艦長、メディウスは自分達に任せて下さい!」
ブライト
「今の状況ではやむを得んか…!」
ドモン
「ヒューゴ、アクア…!」
ヒューゴ
「わかっている…!」
アクア
「メディウス・ロクスを第二のデビルガンダムにはさせないわ!」
エルデ
「…私が言った通り、TEアブゾーバーのパイロットになったようね」
アクア
「ミッテ先生…!」
アクア
「先生…私は出来ることならあなたと戦いたくない…!」
エルデ
「それで?」
アクア
「だから、お願いです! 昔の先生に戻って下さい!!」
エルデ
「フフフ…あなたらしいお決まりの台詞ね。私を説得するつもりだとでも言うの?」
アクア
「今なら…今ならまだ間に合います!」
「メディウス・ロクスから降りて下さい! でなければ、私達は…!」
エルデ
「そう…最終通告というわけね。だけど、それが無駄だということは
 あなたにもよくわかっているでしょう?」
アクア
「でも!!」
エルデ
「…嫌いなのよ、あなたのそういう押しつけがましい所。 …初めて出会った時からずっとね」
アクア
「!!」
エルデ
「あなたは何の苦労もなく育ち、進む道を用意され、大した挫折もせずに生きてきた…」
「軍に入ったのも、周囲からお嬢様扱いされるのを嫌っただけに過ぎない」
「そして、他の人間から守られ、生かされてきたということに気づかず…」
「与えられた境遇や立場を自分の実力で得たと勘違いしている」
アクア
「そ、そんなことは…!」
エルデ
「わかっていたとでも言うつもり?」
「ふふ、本当におめでたい子ね。だから、私を説得しようなどと考える。 …自己満足のためにね」
アクア
「せ、先生…!」
エルデ
「でも、そんなあなたにも一つだけ利用価値がある…」
「そう…あなたが今まで構築してきたDFCのデータは、私のAI1にとって必要なものだわ」
アクア
「AI1…!?」
エルデ
「そう、メディウス・ロクスのコアとも言える人工知能のことよ」
アクア
「で、でもツェントル・プロジェクトの概要書にはAI1なんて…!」
エルデ
「当然よ。あれは私が開発し、ザパト博士が秘密裏にメディウス・ロクスへ組み込んだ物…」
ヒューゴ
(! ザパトが…!?)
エルデ
「だから、軍やあなた達は知らなくて当然のことだわ」
アクア
「……!」
エルデ
「そして、AI1はただの戦闘用人工知能やラズムナニウムの制御装置ではなく…」
「様々な対象物を学び、吸収し、究極の機動兵器へと進化していく
 私の可愛い子供…そして、私の全てよ」
アクア
「子供…? 全て…!?」
ヒューゴ
「…思っていた通り、メディウスの強奪はあんたとザパトが仕組んだことだったようだな」
エルデ
「ええ、そうよ」
ヒューゴ
「ザパトは…いや、あんたはメディウスとAI1で何をするつもりなんだ?」
エルデ
「フフフ…どう答えれば納得してもらえるかしら? 世界の征服? それとも、人類の滅亡?」
「…どれも興味がないわ、私にとっては」
ヒューゴ
「何…!?」
エルデ
「私は、私のAI1が行き着く先を見たいだけ。他がどうなろうと知ったことではないわ」
ヒューゴ
「それはアルベロやザパトも含めてか!?」
エルデ
「ええ…そして、私自身もね」
アクア
「ミ、ミッテ先生…!」
エルデ
「あら、悔し泣き? 私が…それとも、だまされていた自分が許せないとでも言うの?」
「いずれにせよ、本当に感情のコントロールが下手ね、アクア」
アクア
「あ、あなたは…!!」
ヒューゴ
「もうあの女には何を言っても無駄だ。あいつは、お前が思っているような人間じゃない…!」
アクア
「そ、それでも、私は…!」
「例え先生が私のことをどう思っていようと、戦わずに済むのなら…!」
ヒューゴ
「寝言をいうな! 奴がああやってお前の動揺を誘っているのがわからないのか!?」
アクア
「!」
エルデ
「フフ…彼の方は気付いているようね。でも、私は嘘を言ったつもりはないわ」
「さあ、アクア…その機体と一緒に私のAI1の血肉となりなさい」
「そうすれば、あなたのことを少しは好きになってあげてもよくてよ」
アクア
「先生っ!!」
ヒューゴ
「あきらめろ! 奴らを止めるには、メディウスとAI1を破壊するしかない!」
アクア
「く……うう…!」
アルベロ
「…行くぞ、エルデ」
エルデ
「はい。WPデータの転送を開始します」
アルベロ
「…覚悟はいいな、ヒューゴ?」
ヒューゴ
「隊長、もうこれ以上あんた達の茶番に付き合うつもりはない…!」
アルベロ
「ザパトに生かされているお前にそんな台詞が吐けるのか?」
ヒューゴ
「身体の半分はあの男にくれてやったが、魂まで売り渡した覚えはない!!」
「俺は俺自身の力で、意思で、この戦いを行き抜くためにあんた達を倒す!!」
<メディウス・ロクスのHP100%未満>
エルデ
「ラズムナニウム、自己修復開始」
(イベント発生、ローズセラヴィー爆発)
アクア
「あ、あの修復スピード…!」
ヒューゴ
「また速くなった!?」
エルデ
「そう…。これもメディウス・ロクスがあなた達のTEエンジンを得たおかげよ」
「そして…見なさい。AI1がインクレメントゥムによって得た新たな能力を…!」
(メディウスが光り、周囲に増援機を作り出す)
ヒューゴ
「な、何っ!」
アクア
「メ、メディウスから小型機が!?」
サイ・サイシー
「あれじゃ、デビルガンダムと同じじゃねえか!!」
エルデ
「いえ…メディウス・ロクスとデビルガンダムには大きな違いがある」
「それは…レイン・ミカムラ、あなたにはわかるはず」
レイン
「!!」
ドモン
「どういうことだ、レイン!?」
レイン
「おそらく、コアになる物と制御方法の違いよ…!」
「デビルガンダムは搭乗者の精神体や思念を核とし、DG細胞を制御していた…」
「それに対し、メディウス・ロクスは人工知能でラズムナニウムを制御しているのよ」
エルデ
「そう…デビルガンダムは強大な力と引き替えに、制御面で大きな問題を抱えていた…」
「それは人間を生体ユニットとして使用するという事。
 故にあれは人の精神に影響される不安定な兵器となったわ」
ジョルジュ
「一理ありますね。だからこそ、東方不敗マスターアジアはその身体をDG細胞に冒されず…」
「ドモンは最後の戦いでレインをデビルガンダムから救い出すことが出来たのでしょう」
ドモン
「ならば、メディウスはデビルガンダムの問題をクリアしたマシンだとでも言うのか!?」
エルデ
「いえ…メディウスにはデビルガンダムほどの機能と力は備わっていないわ」
アルゴ
「…あまりにも危険過ぎるからか」
エルデ
「ええ。だからこそ、メディウスは精神的な揺らぎなどないAI1によって完全に制御される…」
「そのことを今からあなた達の命と引きかえに教えてあげるわ」
ドモン
「断る!」
エルデ
「!」
ドモン
「所詮、貴様はウルベと同じくDG細胞の力に取りつかれた輩に過ぎん…!」
「俺の父や兄が何のためにデビルガンダムの母体を作ったのか…」
「師匠が何のためにあれを使おうとしたのか…そのことを
 理解できぬ貴様に、俺達を倒すことなど不可能だ!!」
エルデ
「……!」
アルベロ
「フッ、奴の言う通りだな」
エルデ
「アルベロ…!?」
アルベロ
「AI1はあくまでもシステムの一つに過ぎん」
「メディウスの力を引き出すのは人であり、パイロットである俺の役目…」
エルデ
「それは違います」
アルベロ
「だが、お前は知っているはずだ…搭乗者の力量によって、
 限界以上の機能を発揮する機体があることを」
エルデ
「彼らの機体がそうだと言うのですか?」
アルベロ
「…ああ。だからこそ、奴らはメディウスとAI1の相手として相応しい」
「そして、俺自身の敵としても相応しいのだ…!」
エルデ
「………」
(…力…。ターミナス・エナジー以上の力さえあれば…)
(AI1は彼らの機体やデビルガンダムを超えることが出来るというのに…!)
<メディウス以外の敵全滅or百鬼帝国の増援出現から4ターン経過>

「…ブライト大佐、時間です。全機に離脱命令を出して下さい」
ブライト
「…了解した。全機、直ちにニライカナイから離脱しろ」
(全機離脱)
アルベロ
「む!? 奴らめ、どういうつもりだ!?」
功刀
「ブライト大佐…」
ブライト
「!」
功刀
「…ありがとうございます」
ブライト
「それは…こちらが言わねばならぬ言葉です、司令」
綾人
「く、功刀さん…!」
功刀
「綾人君…またどこかで会ったら、食事の約束を果たそう…」
綾人
「……!」
功刀
「行きたまえ。そして、君の守るべきものを守るんだ」
綾人
「…は、はい……」
ブライト
「…機間、最大戦速。直ちに現空域から離脱する」
ルリ
「はい…」
(ナデシコB、ネェル・アーガマ撤退)
アルベロ
「エルデ、奴らを追うぞ!」
エルデ
「待って下さい…」
アルベロ
「何!?」
エルデ
「あの神殿から、不可解な反応が…!」
九鬼
「フン、マグネイト・テンめ…ついにあきらめたか」
「さあ…これで終わりにしてやるぞ、功刀」
(九鬼のドーレムが基地に攻撃を加える)
功刀
「ぐ、うう…う…!」
九鬼
「フッ、無理するな。貴様にしては上出来だ」
功刀
「くっ…! うううっ!!」
九鬼
「そんなに悔しいか? まあ、仕方あるまい…娘の仇を討つことが出来なかったのだからな」
九鬼
「さっさとゼフォンを渡せば、お前はそんな苦しみを味わうこともなかった…」
「私が本気を出せば、いつでもあれをお前達から奪うことが出来た」
「それをお前の手でやらせてやろうという、元上司の恩義に逆らった罰だ。
 …つまらん余興だったがな」
功刀
「…余興はこれからですよ、一佐殿」
(電子音、何かが響き渡る様な音)
九鬼
「!?」
電子音声
「ジュピター・システム、発動。本部センターの職員は直ちに避難せよ」
「繰り返す…ジュピター・システム、発動。本部センターの職員は直ちに避難せよ」
九鬼
「う、うう…は、あ…ああ…! そ、そんな…こ、これは…!!」
功刀
「………」
アルベロ
「何だ!? 何が起きている!?」
エルデ
「し、信じられない…! こ、このエネルギー数値は…まるでジュピター現象の…!!」
「す、素晴らしい…! 素晴らしいわ、これは…!!」
九鬼
「ひ、ひひひ…は、ははは…! こんな…ま、まさか…貴様が…!?」
功刀
「…そういうことです、九鬼一佐」
九鬼
「ひ、ひはは…ば、馬鹿な…!」
「聞いてない…聞いてないぞ…! く、功刀ぃぃ…!!」
功刀
「フッ…」
九鬼
「く、く、くぅぅぬぅぎィィィィィィィィッ!!」
(基地を中心にして周辺を絶対障壁が覆って行く)
<戦闘後イベント>
ミタール
「待っていたぞ、エルデ」
エルデ
「………」
ミタール
「先の戦闘で自動転送されてきたデータを見せてもらった」
「まさか、メディウス・ロクスがフロンスとテルグムを生成するとは…」
「いったい、これはどういうことかね?」
エルデ
「………」
ミタール
「私はメディウスにあのような機能を持たせた覚えはない」
エルデ
「ええ、確かに」
ミタール
「…やはり、AI1は危険だな。このまま放っておけば、暴走しかねん」
エルデ
「暴走ではありません。進化ですわ」
ミタール
「言ったはずだ…私は委員会のシナリオに最後まで付き合う気はないと」
エルデ
「覚えておりますわ」
ミタール
「ならば、アルベロを処分し…AI1をメディウス・ロクスより排除して、機能を停止させる」
「やはり、あれは10号機には不要な物だ」
エルデ
「不要なのは…」
(エルデが銃を構える)
エルデ
「あなたの方ですわ、ミタール・ザパト博士」
ミタール
「!!」
エルデ
「私のAI1をあなたに渡しはしません」
ミタール
「き、君は…!?」
エルデ
「私も以前に申し上げたはず…。私はAI1が行き着く先を見たいのです」
ミタール
「ま、待ちたまえ! 君は委員会から命令を受けたのか!?」
エルデ
「………」
ミタール
「で、では、私が直接委員会に話をする!」
エルデ
「これは彼らからの命令ではありません…」
ミタール
「!!」
エルデ
「私の意思ですわ」
(エルデがミタールを撃つ)
ミタール
「エ、エ…エルデ……!!」
(息絶えるミタール)
エルデ
「フ…フフフ……」
「フフ…これで…私の可愛いAI1は……」
(シーン転換)
アルベロ
(銃声…?)
(エルデが出て来る)
エルデ
「…行きましょう、アルベロ。もうここに用はありません」
アルベロ
「……ザパトは?」
エルデ
「ああ、彼なら……」
「プロジェクトを私有化した罪を問われ、委員会から処分を受けることになったようですわ」
アルベロ
「処分だと…?」
エルデ
「ええ…もうこの研究所にはいません」
アルベロ
「………」
エルデ
「さあ、行きましょう。AI1のさらなる学習対象を探しに…」
「そして…これからのメディウスに必要な新しい力を捜しに……」