Skill No.108Address
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親分関係MX SRWMX Neo

+第18話・火星からの逃亡者+

<戦闘開始直後>
一矢
「くっ、囲まれたか…!」
ナナ
「どうするの、お兄ちゃん! こ、このままじゃ…!!」
京四郎
「泣き言を言うな、ナナ。地球まであともう一歩なんだぞ」
ナナ
「け、けど…あたし達の宇宙船もやられちゃったのよ!? もうこれ以上は…!」
京四郎
「だからと言って、あきらめられるか。俺達が何のために
 識別信号を出さず、ここまで来たと思っている…!?」
ナナ
「そ、それは…!」
京四郎
「全ては、奴らに気取られぬようにするためだ」
「俺達は何としても地球に生きて帰り、事実を報告しなければならん」
一矢
「そうだ…! ネェル・アーガマのブライト艦長に会うまで、死ねるものか!」
アルベロ
「…本来なら、俺達はナデシコを追わねばならん所を…」
「それを曲げてまで、あの特機を捕捉する必要があるというのか?」
エルデ
「ええ、ダイモスの動力源はAI1にとって貴重なサンプルです。出来れば、入手したいですね」
アルベロ
「入手だと? 何のために?」
エルデ
「………」
アルベロ
「このメディウスに必要な動力源は、完全なTEエンジンではないのか?」
エルデ
(私が見た記憶が正しければ…)
(バームとの最終決戦時、ダイモスはダイモライトエネルギーを
 全開放して…機体そのものをエネルギー化した)
(あの機能が物に出来れば、私のAI1はさらに成長することになる…)
アルベロ
「どうした? 答えろ、エルデ・ミッテ」
エルデ
「…ダイモスの動力源入手はミタール・ザパト博士の命令です」
アルベロ
「何…?」
エルデ
「それに、あの悪魔を超えるための方法の一つでもありましてよ」
アルベロ
「…フン、いいだろう。ゲバイ隊はダイモスを攻撃。その後、ダイン隊は奴をろ獲しろ」
ギガノス兵
「はっ!」
京四郎
「トドメを刺しに来るか…!?」
一矢
「…京四郎、ナナ。お前達は逃げろ」
京四郎
「何!?」
ナナ
「ど、どういうこと!?」
一矢
「俺が奴らを引きつける! お前達はその隙に地球へ降りるんだ!」
京四郎
「一矢、貴様…!」
ナナ
「そ、そんなの嫌よ! お兄ちゃんを見捨てて行くなんて!」
一矢
「いいから、行け! 俺達の本当の目的を忘れるな!」
ナナ
「嫌よ、絶対に嫌! お兄ちゃん、死ぬつもりなの!?」
一矢
「………」
「…馬鹿なことを言うな。今までだって、俺は生き延びてきたじゃないか」
「だから、必ず帰る。お前達と…」
「エリカの所にな」
ナナ
「お、お兄ちゃん…!」
京四郎
「故人曰く、『断じて行えば、鬼神もこれを避く』…一矢、貴様を信じるぞ」
一矢
「もちろんだ、京四郎」
ナナ
「に、逃げるって言うの!? 京四郎さん!!」
京四郎
「一矢の気持ちを察してやれ、ナナ。
 奴が何のために断腸の思いで火星圏を離れ、ここまで来たか…」
ナナ
「!」
京四郎
「全ては、エリカを…いや、地球圏を奴らから救うためだ。あのバーム戦争の時と同じようにな」
ナナ
「そ、そんなの…! そんなの、あたしだってわかってる!」
京四郎
「なら、俺達も生き延びるぞ。生きて、使命を果たすんだ」
ナナ
「きょ、京四郎さん…!」
京四郎
「…この宙域からの脱出ポイントは、あそこだ」
(ポイント指示)
京四郎
「何としてもあのポイントまで行く。いいな?」
ナナ
「…わ、わかったわ…! だけど、だけど…!」
「お兄ちゃん、絶対に死なないで!」
一矢
「ああ…また後で会おう!」
アルベロ
「よし、攻撃を開始しろ!」
一矢
「さあ、来い!」
「この竜崎一矢、お前達などに屈しはしないぞ!!」
<ダイモスが一機撃破>
一矢
「この程度か! 遠慮はいらないぞ!」
エルデ
「…データ通りの実力ですね」
アルベロ
「奴はバーム戦争を終結に導いた男…。当然だ」
京四郎
(一矢、何としても生き延びろよ…!)
<ダイモスが二機撃破>
一矢
「さあ、どんどんかかって来い!」
エルデ
「まだしばらくは保ちそうですね」
アルベロ
「ああ」
ナナ
「お兄ちゃん…!!」
京四郎
「ナナ、集中しろ! 俺達もやられるわけにはいかねえんだ!」
ナナ
「う、うん!!」
<ダイモスが三機撃破>
エルデ
「頃合いです、アルベロ」
アルベロ
「よし…ダイモスをろ獲しろ」
一矢
「負けられん…! 俺には負けられん理由がある!」
アルベロ
「その意気、さすがだと言っておこう…竜崎一矢」
一矢
「!」
アルベロ
「心配はいらん。お前を殺すつもりはないのでな」
一矢
「何…!?」
エルデ
「あなたのダイモス…。私達は、その動力源に興味があるのです」
一矢
「ダイモスの動力源…!? どういうことだ!?」
アルベロ
「お前が理由を知る必要は無い。黙って我々と共に来てもらおう」
一矢
「そうはいくか!」
「俺は…! 俺は、エリカのためにも地球へ行かなきゃならないんだ!!」
エルデ
「…やはり、素直に従うつもりはないようですね」
アルベロ
「ならば、実力行使に訴えるまで…!」
???
「待て!!」
アルベロ
「む!?」
(ゴッドガンダム&風雲再起出現)
京四郎
「! あれは!?」
ナナ
「も、もしかして…!?」
アルベロ
「フン、奴がこの宙域近くにいたとはな…!」
ドモン
「久しぶりだな、竜崎一矢!」
一矢
「ド、ドモン…! ドモン・カッシュ!」
ドモン
「そうだ…お前に力を貸しに来た!」
一矢
「ど、どうして、ここに…!?」
ドモン
「フッ、あの時の決着が…」
「そう、コロニー格闘技選手権での決着がまだついていないからな」
一矢
「お前…!」
ドモン
「思い出せ、あの戦いを…! 俺達が打ち合った拳と拳を!!」
(ドモンの気力上昇、明鏡止水発動)
ドモン
「俺達で雌雄を決するためにも、この場は生き抜いてもらうぞ! 竜崎一矢!」
一矢
「いいだろう、望むところだ!!」
(一矢の気力上昇)
エルデ
「! ダイモライトのエネルギー反応が…これは、いったい?」
アルベロ
「フッ、奴の気迫のせいではないのか?」
エルデ
「そんなことはあり得ません。感情エネルギーシステムを搭載しているゴッドガンダムなら、ともかく…」
アルベロ
「だが、奴のダイモスとて、人機一体のマシンだ。可能性は充分にある」
エルデ
「機械がシステムを介さず人間の感情に反応するなど、非常識です」
「そのような不確定要素は兵器から排除されて然るべき…」
「あの悪魔が駆逐されたのも、それが成されていなかったからです」
アルベロ
「だが、奴は復活した。それも人の意思や感情によるものではないのか?」
エルデ
「…そのような間違いを犯さぬための制御装置…AI1です」
アルベロ
「フン、お前は人の意思や力の本質を理解していない」
「だから、このメディウスからDFCシステムを排除したのだろう?」
エルデ
「完全に否定したわけではありません。
 でなければ、あなたをメディウスのパイロットとして選びはしませんわ」
アルベロ
「まあいい、ここで口論しても始まらん」
「ゴッドガンダムが現れたとなれば、いずれヒューゴもここへ来る」
「その時は、本来の役目を果たさせてもらうぞ」
エルデ
「…わかりました」
<ナデシコB、ガルムレイド出現>
ナナ
「京四郎さん! あれを見て!」
京四郎
「ありがたい、これで何とかなるぜ」
銀河
「ドモンさん、助けに来たぜ!!」
ドモン
「お前達、何故ここに…!?」
チボデー
「へッ、ジャパニーズだけにいい格好をさせるわけにいくかよ」
ジョルジュ
「私達にとっても、竜崎一矢は他人ではありませんからね」
ビーチャ
「あんた達二人に何かあったら、格闘技界がつまんなくなるからな」
サブロウタ
「それに、銀河みたいな熱烈なファンもいることだしねェ」
ハーリー
「でも、ホントに僕達まで来る必要、あったんでしょうか…?」
「これでナデシコは大気圏突入のタイミングを逃がしちゃったし」
「ドモンさんだって、ちゃんと後のことを考えて風雲再起を連れて行ったんだし…」
リョーコ
「コラ、てめえ! それでも男か!?」
ハーリー
「ぼ、僕は全体のことを考えて…!」
ルリ
「ハーリー君は間違っちゃいませんよ」
リョーコ
「ル、ルリ!?」
ルリ
「でも、あの人達が持っている火星の後継者達の情報は必要です」
ハーリー
「艦長…」
リョーコ
「ルリ…お前…」
ルリ
「ともかく、皆さん出撃して下さい」
(機体出撃)
アルベロ
「現れたか、ヒューゴ」
アクア
「ヒューゴ…!」
ヒューゴ
「わかっている…! 行くぞ、アクア!」
(ガルムレイドがメディウスへ接近する)
アルベロ
「ほう、こちらを狙ってきたか。だが、この俺に刃を向けられるか?」
ヒューゴ
「『敵』と戦うことにためらいはしない。それがあんたの教えだったからな」
アルベロ
「そうだ…それでいい」
ヒューゴ
「だが、理由を聞かせてもらうぞ。あんたが何故、戦場に戻ってきたか…その理由をな!」
アルベロ
「…知りたいか、ヒューゴ?」
ヒューゴ
「ああ。あの時、あんたは俺以外の部下を失った責任を取って、自分から軍を去ったはずだ…!」
アルベロ
「………」
ヒューゴ
「そして、俺の仲間やあんたの息子を弔うために戦場を捨てたはずだ!」
アルベロ
「………」
アクア
(息子…!? あの人の!?)
ヒューゴ
「それなのに…何故、戻ってきた!?」
アルベロ
「フッ…取るに足りん理由だ」
ヒューゴ
「何!?」
アルベロ
「大事なものを奪われた人間としての当然の感情…。そう、復讐だ。あの悪魔へのな」
エルデ
(…当然の感情……復讐……)
アルベロ
「お前も知っているだろう? 奴が復活を遂げたことを…」
「クライ・ウルブズを壊滅に追い込んだあの悪魔が再び姿を現したことを」
アクア
(悪魔って…デビルガンダムのこと!?)
ヒューゴ
「なら、奴を倒すために…!?」
アルベロ
「違う。超えるため、だ」
ヒューゴ
「な…にッ!? どういうことだ、隊長!?」
アルベロ
「…話はここまでだ。お前達には、メディウスの糧になってもらうぞ」
ヒューゴ
「くっ!!」
エルデ
「…ガルムレイドのデータ収集を開始します」
アルベロ
「今回は限界までやるぞ」
エルデ
「彼とAI1を成長させるためなら、構いません」
アルベロ
「無論、そのつもりだ。AI1に拒絶反応を出させるなよ」
エルデ
「はい」
(…AI1……恐れる事はないわ。激しい痛みに耐えれば耐えるほど、あなたは強くなっていく…)
(だから、拒否しては駄目。痛みや苦しみを受け入れなさい)
(その結果、機体が大破しても…私が確実に逃がしてあげるから)
アルベロ
「では、行くぞ!!」
<メディウス・ロクス撃墜>
アルベロ
「フ、フフフ…そうだ、それでいい」
ヒューゴ
「隊長!?」
アルベロ
「いいか、ヒューゴ。俺は何度でもお前達の前に現れる…!」
「その度に、俺とお前の身体に傷を刻み込むがいい…!」
ヒューゴ
「何っ!?」
エルデ
「…ラズムナニウム、強制発動」
(メディウスが再生する)
アクア
「いつもの手ね! けど、今後は逃がさないわよ!!」
エルデ
「…一次装甲、修復完了。しかし、フレームに重大な損傷が残っています」
「戦闘の続行は不可能…戦域離脱をAI1に任せることをお勧めします」
アルベロ
「構わん、やれ!」
エルデ
「はい。ランダムパターン、算出。ダミー、放出。擬似爆破を行います」
(フロンス出現)
ヒューゴ
「!?」
アムロ
「敵の増援か!?」
ハーリー
「違います! あれは…!!」
アクア
「ど、どうしてあのマシンがメディウスから!?」
(フロンス諸共メディウスが爆発し、消え去る)
アクア
「!!」
プルツー
「自爆したのか!?」
ヒューゴ
「どうなんだ、アクア!?」
アクア
「あ、あれは…あの爆発は……!」
ヒューゴ
「どうした!?」
アクア
(ミ、ミッテ先生の……!?)
ヒューゴ
「おい、アクア!」
アクア
「あ…! ご、ごめん…!」
ヒューゴ
「メディウス・ロクスはどうなった!?」
アクア
「り、離脱したわ…。小型機のダミーは本当に爆発したけど…メディウスのは擬似爆発…」
ヒューゴ
「擬似爆発…!?」
アクア
「一種の光学処理…。センサーも爆発したと勘違いする程の…」
ヒューゴ
「何故、お前にそれがわかる?」
アクア
「独特の反応があるから…。そのことを知ってたから…」
ヒューゴ
「………」
アクア
(もしかして…ミッテ先生もメディウスに…?)
(い、いえ、そんなことはあり得ないわ。だって、先生は…先生の理論は…)