Skill No.108Address
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親分関係MXNeoDQ8 ドラゴンクエスト8
<聖地ゴルド・マルチェロの演説> ラプソーン及びレティスの子供の台詞は青文字で記述してます。
マルチェロ
「……ご列席の諸侯も ご存じの通り 亡くなられた 前法皇は
 あまたの祈りと 涙とに 見送られ……安らかに 天に召された。
 よからぬ噂を 立てるものもあるが まこと 天寿を全うされたのだ。
 しかし。 ……私は 次の法皇に 即位する気は ない。
 いや 正確に言おう。 これまでのような法皇として 飾り物にされる気は ないのだ。
 王とは 何だ? ただ王家に生まれついた。
 それだけの理由で わがまま放題 かしずかれ暮らす王とは?」
(激しく壇を叩くマルチェロ)
マルチェロ
「ただの兵士には 王のように ふるまう事は 許されぬ。
 たとえ その兵が 王の器を 持っておろうとも 生まれついた身分からは 逃れられぬ。
 ……そう 私もだ。 不貞の子として生まれ 家を追われた
 身分いやしき者は 法皇にふさわしくない。 教会の誰もが そう言った。
  良家に生まれた 無能な僧どもにしか 法皇の冠は 与えられぬのだ と。」
(更に杖を振り回し、傍らの燭台を引っ繰り返す)
マルチェロ
「いと徳高く 尊き前法皇。 だが 奴が 何をしてくれた?
 世の無常を嘆き 祈る。 それだけだ。
 神も 王も 法皇も みな 当然のように 民の上へ君臨し 何ひとつ 役には立たぬ。」
(杖を床に叩きつけ、打ち鳴らす)
マルチェロ
「……だが 私は違う。 尊き血など 私には ひとしずくたりとも 流れてはいない。
 そんなものに 興味なぞない。 だが 私はここにいる。
 自らの手で この場所に立つ権利を つかみ取ったのだ!」
(再び杖を打ち鳴らす)
マルチェロ
「私に従え! 無能な王を 玉座から追い払い 今こそ 新しい主を選ぶべき時!!」
(不安そうに顔を見合わせ、立ち去ろうとする二人の男を制する聖堂騎士)
マルチェロ
「……さあ。 選ぶがいい。 私に従うか さもなくば……」
(残酷な笑みを浮かべ、主人公達を杖で指す)
マルチェロ
「……そこにいる 侵入者のように 殺されるかだ!」
(後ずさり、逃げ出そうとする主人公だが聖堂騎士に阻まれる。
 その時懐の神鳥のたましいが光り……)
どこからともなく 声が聞こえる……。
さあ 今こそ ボクのチカラを 使って……!
なんと 神鳥のたましいが 主人公に 語りかけてきた!
(そのまま光の鳥となって、一気にマルチェロの背後に着地する主人公達)
マルチェロ
「……これは これは。 ……いいだろう。 どうあっても 私の前に 立ちふさがると言うのならば。」
(剣を抜き放ち、突き付けるマルチェロ)
マルチェロ
「手始めに 貴様に この手で 引導を渡してやろう!」
<マルチェロ戦直後>
マルチェロ
「……な…ん…だと…? この 私が……っ。」
(次の瞬間、紫色のオーラを放つ杖に乗っ取られるマルチェロ)
くっくっく……。
マルチェロ
「礼を言うぞ 主人公よ……。」
礼を言うぞ 主人公よ……。
ラプソーン
「ずいぶん 手こずらされたが お前達のおかげで ようやくこの肉体を 自由に 操ることができる……。
 この男が 法皇……最後の賢者を 亡き者にしてくれた 今 杖の封印は すべて消え失せた。
 そう!! 今こそ わが復活の時!」
(空に舞い上がるラプソーン)
ラプソーン
「……さあ! よみがえれ! 我が肉体よ!!」
(マルチェロの身体を借りたラプソーンが女神像に杖を投げつけ突き刺す。
 崩れ行く女神像、そして聖地。中から現れたのは……)
<聖地ゴルド・崩壊直後>
(主人公が辺りを見渡すと側には崖にしがみ付くマルチェロの姿が。
 それも虚しく崖から落ちてしまうが、ククールがその手を掴む)
マルチェロ
「……なん…の……つもり…だ……? 放…せ…!!
 貴様等が…邪魔を……しな…ければ 暗黒神のチカラ……我が手に…できたのだ……。
 だが…望みは…ついえた……。 すべ…て 終わった…のだ……。
 さあ…! 放せ…!! 貴様…なぞに……助けられて…たまる…か……!」
(自ら手を振り払うマルチェロ、しかし再度ククールが手を掴む)
ククール
「……死なせないさ。
 虫ケラみたいに嫌ってた弟に 情けをかけられ あんたは みじめに 生き延びるんだ。
 好き放題やって そのまま 死のうなんて許さない。」
(マルチェロを崖から引っ張り上げるククール)
マルチェロ
「このうえ……生き恥をさらせ……だと? 貴様……!!」
ククール
「…………。
 10年以上 前だよな。 身よりがなくなったオレが 初めて修道院に来た あの日。
 最初に まともに話したのが あんただった。
 家族も 家もなくなって ひとりっきりで……修道院にも 誰も 知り合いがいなくて……。
 最初に会った あんたは でも 優しかったんだ。 はじめの あの時だけ。
 オレが誰か 知ってからは 手のひらを返すように 冷たくなったけど それでも……
 ……それでも オレは。 忘れたことは なかったよ。」
(立ちあがり、去ろうとするマルチェロ)
マルチェロ
「……いつか……私を助けた…こと……後悔…するぞ……。」
ククール
「……好きに すればいいさ。 また なにかしでかす気なら 何度だって 止めてやる。」
(傷ついた体を引き摺りながら歩き、後ろを向いたまま指輪をククールに投げて寄越す)
ククール
「これ…あんたの 聖堂騎士団の 指輪か……?」
マルチェロ
「貴様に くれてやる。 ……もう 私には無縁のものだ。」
(痛みに顔をしかめつつ、マルチェロは去って行く)
ゼシカ
「……ねえ ククール。
 放っといていいの? あんな ひどいケガしてるのに。 ねえってば!」
ククール
「…………。」
(渡された指輪を握り、兄の姿を見送るククール)