Skill No.108Address
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親分関係MXNeoDQ8 ドラゴンクエスト8
<聖都ゴルド>
(聖堂騎士に話し掛けると突き飛ばされる)
聖堂騎士
「なんだ おまえたち。 この奥は 神に仕える者以外は 立ち入り禁止だ。」
(ニノ大司教とマルチェロが建物の中から姿を現す)
聖堂騎士
「これは ニノ大司教様に マルチェロ殿! ご苦労様です!」
(聖堂騎士を手で制するニノ大司教、下がる聖堂騎士)
ニノ大司教
「この聖地ゴルドの大神殿は 法皇様の 即位式を行う 聖なる場所。
 いくら 聖堂騎士団長とはいえ お前のような 生まれのいやしい者が 立ち入れる場所ではない。
 よいか マルチェロ。貴様を 警護役として連れてきたのは あくまで 特例中の 特例。
 ……わかっておると思うが 時期法皇候補たる この私が 法皇さまに 頼み込んだからなのだぞ。」
マルチェロ
「……ええ。 存じております。 ニノ大司教様。」
ニノ大司教
「お前が その若さで マイエラ修道院の院長になれたのも 私のくちぞえ あらばこそ。
 それを ゆめゆめ忘れるな?」
(敬礼するマルチェロ)
マルチェロ
「私の感謝と 忠誠は のちほど大司教様のご自宅へ 届けさせましょう。
 ……ちょうど 先日 旅の商人が 見事な宝石を わが修道院に 寄付いたしまして。」
ニノ大司教
「いつも いつも よく気がつくものよ。 うむうむ。
 ……じゃがな マルチェロよ。 法皇様は 潔癖なお方。
 あのお方には そのような手は 通用せん。 よく覚えておけ。
 ここでの 用は済んだ。 さあ 帰るぞ。」
(主人公達の前を通る二人、マルチェロがククールの方を向いて立ち止まる)
マルチェロ
「……おやおや。 これは 珍しい顔に会うものだ。
 髪の毛ひとすじほども 信仰など 持ち合わせていない お前が 巡礼に来るとは。
 ふふん。神頼みか? それとも 観光気分か? 気楽なものだな。」
(何かを言おうとして止まるらしき動作を見せるククール)
ククール
「…………。」
マルチェロ
「……まあいい。私も 忙しい身でね。 お前なぞに構っている暇はない。」
(マルチェロ、慇懃に会釈)
マルチェロ
「では みなさま。ごきげんよう。
 物見遊山もよろしいが ドルマゲスを追う旅も どうぞ お忘れなく。」
<サヴェッラ大聖堂>
(マルチェロが天の道を降りて来る)
マルチェロ
「……これはこれは。 どこかで お会いした事が ありましたかな?」
ククール
「……いい加減にしろ。 オレの顔まで 忘れたのかよ!」
マルチェロ
「ああ そうだった。 規約違反のあまりの多さに 修道院を追い出された ククール。
 たしか……そう。 そんな名前だったかな?
 おやおや 怖い怖い。 ほんの冗談ですよ。 気分を害したなら 失敬。」
(立ち去ろうとしつつ)
マルチェロ
「……さてと。 私には これより 法皇様の 警護の兵を選ぶという仕事がある。
 気楽な旅人と違って 遊んでいる時間は ないのでね。 このへんで失礼しよう。
 それでは ごきげんよう。 神のご加護があらんことを。」
<法皇の館>
(入り口まで来るとマルチェロが近付いて来る)
トロデ王
「むむっ 誰か来るぞ。 こっちに 隠れるんじゃ!」
(一緒に隠れる主人公達)
マルチェロ
「ここに おいででしたか。 私に話とは いかがなされました?」
法皇
「……ここは 俗世より 遠く離れた場所にある。」
マルチェロ
「はっ。 館の警護は われら聖堂騎士団に お任せを。」
法皇
「じゃが どこにいようと 人のうわさは 聞こえてくるもの。 ……マルチェロよ。
 おしゃべりスズメどもの いちばんの話題は そなたの事だ。 よからぬウワサを 耳にしておる。
 ……そして それは ただのウワサではないのだろう。」
(やれやれ、と言った体で首を振るマルチェロ)
マルチェロ
「目立つ者は ねたまれる。 法皇様ともあろう方が そのような でたらめを信じるとは……」
法皇
「オディロは わしの親友じゃった。 かけがえのない ただひとりの友。 お互いに そう思っておった。
 そなたに 館の警護を任せ わしの 側仕えとしたには 理由がある。 オディロのためじゃ。
 親に 見捨てられ 幼き頃より オディロの子 同然に 修道院で育った そなたが……
 ……これ以上 道を誤らぬよう せめて わしの目の届く所に 置いておかねば。 そう思ったのだ。
 マルチェロよ。 そなたは頭も良い。 腕も立つ。 聖堂騎士団を率い よく働いておる。
 何故 それで満足できぬ? このままでは わしは そなたを 罰せねばならぬぞ。
 いや そなただけの責ではない。
 教会が汚れ 金に まみれたのは わしが ふがいないせいかも知れぬ。
 ……話は 終わりだ。 よいな? 今なら間に合う。 正しき道に そのチカラを使え。」
マルチェロ
「……失礼いたします。 法皇様に 神のご加護がありますよう。」
(去って行くマルチェロ)
法皇
「もはや わしの言葉すら 届かぬのか。
 ……わが友オディロよ。 あやつの魂を 救いたまえ……。」
(館へと入って行く法皇)