ゴッドスレイヤー
199X年。
人類はその傲慢ゆえに幾度となく戦争を起こし、遂には自らが住まう世界を滅ぼした。
遅過ぎた後悔の後、生き残った者達は天空に浮かぶ塔を建てた。
我々人類は真に存続すべき種なのか。 それを敢えて確かめるその為に。
そう、あの過ちを決して繰り返さない為にも……。
それから100年。
再生した世界。 邪悪なる帝国・ドラゴニアの台頭。
それに立ち向かう大導師と四人の賢者。 動乱の中で寄り添う様に生きる人々。
再び争いに巻き込まれようとする世界の中で、その背に人類の運命を背負った
一人の青年と一人の女性が今、眼を覚ます。
ゴッドスレイヤー 遥か天空のソナタ
1990/4/13発売 A-RPG 定価7600円 制作・SNK
用語解説
コールドスリープ装置
主人公がゲーム開始時に目覚める場所。
メーシアも主人公が目覚めるよりも少し前にこの中で目を覚ましていると思われるが
残念ながら、メーシア用の装置はゲーム内には出て来ない。
四本の剣
風・火・水・雷の属性を宿す剣。
四本全てを揃え、然るべき場所へ移す事によって完全なる姿へと変化する。
主人公にしか扱えないと言う事は、指紋による個人識別機能でも付いていたりするのだろうか。
椎拳崇(シイ・ケンスウ)
知ってる人も多いであろう、肉まん大好き大阪弁サイコソルジャー少年。
四賢者・ケンスウは歴代ケンスウの中で2代目に相当する。
ドラゴニア帝国
世界に突如現れた邪悪なる帝国。
強大な力を持つ皇帝と配下の四天王によって、世界を自らの傘下に置かんとしている。
力で全てを支配しようという姿勢の為に少しでも逆らう事は許されず
特に首都であるゴアの町の住民に至っては、ほぼ全員が四天王カーマインの
マインドコントロール下にある。
呪い・呪術
ドラゴニアの魔術師や一部のモンスターが使う物で、
呪った対象を脆弱なモンスター・ムーパーへと変えてしまう。
特に、強い魔力を持つカーマインの呪術は本気になれば
四賢者すらムーパー化させ、聖者の実程度の浄化力では治せない程の物。
尚、サベラが使った呪術は対象のアンデッド化と言うムーパー化とは少し性格が違う呪術。
ムーパー
ドラ●エで言う所のスライム。形状もそんな感じ。
一般的なザコだが、バージョンによっては毒や射撃系攻撃を持っており
又、出現場所で出て来る他のモンスターとは異なる弱点だったりする事が有るので
(雷の剣を弱点とするモンスターが良く出る中で風の剣が弱点とか)、場所によっては結構厄介な相手。
キャラクター
主人公
永い間のコールドスリープから突如目覚めた青年。
4つの剣を扱う事の出来る選ばれし存在らしいが、本人は名前と目的以外の一切の記憶が無い。
ラストステージにて彼が実は世界滅亡の際に人が存続すべき種かどうかを見極める為に
眠りに就いた科学者の一人だと言う事が判明する。
何故科学者でなおかつコールドスリープから醒めたばかりなのに、
魔物相手に戦える程強いのかは突っ込んではいけない。
メーシア
本編ヒロイン、主人公の運命に深く関わる女性。
ある程度話が進むと主人公は彼女を追う形で旅を続ける事となり、
途中でドラゴニアに拉致された彼女を救う事となる。
始めその正体は主人公同様判然としなく主人公が会うべき相手としてのみ
描かれているが、ラストステージで主人公と同じく眠りに就いた科学者の一人と判明。
主人公共々、外見が余り科学者らしくないのは矢張り突っ込んではいけない所。
ゼブー
四賢者の中で一番最初に出会う壮年の男で、主人公の旅立ちを色々とサポートしてくれる。
ストム達共々マドーのシャイロン襲来に巻き込まれたが、辛うじて無事だった。
トーネル
旅人の町北東に居を構える老賢者。四賢者の中では最も外見年齢が高い。
アシーネ
100年以上を生きる四賢者の一人ながら、衰えぬ美貌を持つポートア女王と
謎の女占い師との兼業賢者。
彼女の正体をポートアの民は知らないようだが、彼女の力を恐れドラゴニア帝国は
ポートアだけには手出しをしてこないとか。
そのため彼女の美貌も合間ってポートアの民からの信頼は非常に高く、
ポートア兵士の一人はポートア女王の彼女を「コーヒーに入れるクリープ」とまで評している位。
後半、ケンスウとのラブラブ関係発覚。
元ネタはパッケージ裏の外見を見れば解るが、あのアテナでもある。
ケンスウ
アシーネ曰く、四賢者中で最も聡明な人物。
しかし賢者と言う割にはアシーネから貰った愛の証である首飾りを失くしたという理由で
血相変えて奔走したり飲んだくれてたり灯台でル○ペンよろしく眠りこけてたり
女の子に変身して「ツネツネしちゃうから☆」みたいな事を言ってたり
ムーパーにされて監禁されてたりとしてかなり親しみの持てる人。
そんな訳で実際聡明かどうかはさて置き、その実力は相当なもの。
余談だが、言動等からオッサンキャラかと思ってパッケージ裏を見たら
4人中一番外見が若い感じ(20代前半位?)だったのでかなり驚いた。
ストム
賢者トーネルの直弟子。トーネルの許にやって来た主人公の力を試してくれる。
後半、マドーのシャイロン襲撃時にシャイロンを護って戦う中で命を落とす。
アステカ
四賢者の師である大導師で主人公とメーシアの持つ運命を知る数少ない人物。
その正体は遥か昔、人の手によって造られた人工生命体。
人が本当に存続させるべき種であるかと言う事に疑問を感じた
彼の精神はやがて野心に満ちた一人の男と一つの国を生み出す事となる。
ドラゴニア皇帝
四天王を配下に置き、全世界に支配の手を広げるドラゴニア帝国の皇帝。
人間の姿をしているが、その姿は偽りのもので実態は禍々しい化け物。
更に、その正体はとある人物と同一人物でその人物の悪とも言うべき側面が
具現化したものが彼=ドラゴニア皇帝となっている。
ケルベスク
風の谷の民をさらい、サブレ山でレアメタル発掘の為に働かせていた
ドラゴニア四天王最初の一人。
鎧に身を包んだパワーファイタータイプで、言動を見る限りアタマ悪そう。
しかしその実力は決して侮ってかかれる物ではなく、筆者もマドーより苦戦した。
サベラ
海域一帯をその魔力で支配下に治めた女呪術師。
四天王お約束・紅一点で、その魔力はジョエル島隣村の人々をゾンビに変える程の禍々しさ。
変身魔法も使えるらしく、メーシアを救いに海の神殿に来た主人公を
メーシアに変身した姿で騙そうとした。
しかし倒されてもメーシアだけはしっかりさらって行く周到さは大した物。
マドー
シャイロンの村を滅ぼした四天王。邪悪な気を纏う剣士。
丸まって突撃、壁に跳ね返っては又突撃とゴムボールみたいな戦い方をするが
水の剣に弱い為余り強い印象を感じない※。
ゼブーは「他の“3人”を遥かに越える実力の持ち主」みたいな事を言っていたが
カーマインの存在も相まってとても最強とは思えない。
※水の剣レベル3の攻撃は全方位を攻撃できるので狙いをつける必要が無い。
カーマイン
四天王の頂点に君臨する魔道師。相手をムーパーに変える呪術を
体得しているため、彼との戦いは聖者の実無しには危険極まる物となる。
尤も、聖者の実が有ったとしても彼の魔力は相当なものだが。
※ドットを見る限り仮面を着けてるように見えたんだけど…違うかも?
アカハナ
旅の商人。
代償さえ支払えば何だかんだと主人公の手助けをしてくれる赤い鼻(推測)のナイスガイ。
マドーのシャイロン襲来の際に、かの地に滞在していたのが仇となり、
ストム共々そこで殺されてしまう。ゴアの町に友人が居る。
アマリリス
アマゾネスの村を治める女王。
村への男の侵入を頑なに拒む一方、香水等の嗜好品をこよなく愛する側面も持つ。