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＜トゥエールピット・RYGS邸前にて＞
チャック
「ルシル、大丈夫かな…？」 キャロル
「あそこにいるのは、ファリドゥーンってヒトではないですかッ！」 ディーン
「ヤバイッ！ 隠れろッ！」 ルシル
「本当に申し訳ございませんでした、ファリドゥーン様。」 ファリドゥーン
「もう良いと何度も言っているではないか。 確かに我が屋敷の敷地を人間が跨ぐことは許可していない。 だが、この町では、我々と人間の関係が悪いわけでもない。 ルシルの友人であれば、あらかじめ断りさえ入れてくれれば、難なく通しただろう。 幸いダイアナ様も客人を気に入った様だ 今後気をつけてくれれば良い。」 ルシル
「ありがとうございます、ファリドゥーン様。」 ファリドゥーン
「むしろ、非があるとすれば、彼女を取り逃したという私自身―― それだけが後悔の残るところであるが…」 ルシル
「ファリドゥーン様。一度や二度の失敗など、誰にでもあること。 次に失敗しないよう、気を引き締め直すチャンスと思えばいいではないですか？」 ファリドゥーン
「…ありがとう、ルシル。 キミの言葉は、自分を見失いかけている私を心の底から癒してくれる。」 ルシル
「そう言っていただけると大変光栄です、ファリドゥーン様。 でも、あまりムチャはしないで下さい。」 ファリドゥーン
「…ありがとう、ルシル。これから買い物に行くのだろう？ たまには私も付き合おうではないか。」 ルシル
「えっ、そんな、ファリドゥーン様にそんなこと…」 ファリドゥーン
「かまわん。それに、こうしてふたりで歩くのも悪くはない。」 ルシル
「ファリドゥーン様…」 ファリドゥーン
「行こう、ルシル。」 (歩いて買い物に出掛ける2人)
チャック
「………」 ディーン
「…丸く収まっているみたいだな。」 グレッグ
「そのようだ。 彼女にこれ以上迷惑を掛けたくなければ、このまま黙って立ち去った方がいいだろう。」 レベッカ
「…いいの、チャック？ 行かなくて。」 チャック
「…グレッグの言うとおりさ。ここは黙って去った方がいいよ。 それに、あんなふたりを見て、出て行けるほど野暮ったい神経は持ち合わせてないんだ。」 レベッカ
「…本当にそれでいいの？」 チャック
「…ルシルのあんな笑顔、ボクは見たことがなかった… 今、考えると、ウジウジと悩んでいた時間がもったいないよ… なんでもっと早くルシルの気持ちを捕まえておけなかったんだろう。 それだけが悔しいよ…」 レベッカ
「………」 (以下、レベッカ日記)
I seriously listened to his words.
アタシにはチャックの言葉が重たく感じた。 Time and tide never wait for us.
so we must not waste our time. 時間は過去から未来に流れていく。 だから過去の時間を取り戻すことができない。
Ｉ don't have to spend time worrying.
Am I good as now? ウジウジ悩んでいる時間はもったいないんだ。 アタシも今のままでいいのだろうか？ |
