Skill No.108Address
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親分関係MXNeoDQ8 ワイルドアームズ5th
<改造実験塔Sect.G フロア18>
ファリドゥーン
「この装置を停止させようとしている人間というのは、お前達のことだなッ!?」
チャック
「キミは、ルシルのッ!?」
ファリドゥーン
「…そうか。お前達、あの時の人間か。」
「ダイアナ様もお前達のことを気に入っていたようだし、ルシルの知り合いでもある。
 大目に見てやりたい所だが、ここへやってきた者はすべて排除しろとのヴォルスング様の命令。」
(マスクを装着するファリドゥーン)
ファリドゥーン
「来い…ッ!」
チャック
「待てッ! 早くこの惑星改造装置(TFシステム)を停止させないと
 人間が滅びてしまうことは知っているだろッ!?
 ルシルはどうするんだッ! このままじゃ、ルシルも死んでしまうんだぞッ!!」
ファリドゥーン
「…私は軍人だ。何よりも任務の遂行が最優先事項となる。
 さあ、来い…ッ! 来ないのなら、こっちから行くぞッ!」
チャック
「ク…ッ! なんてヤツだッ!
 ディーンッ!」
ディーン
「わかってるッ! 迷ってる時間はないッ! 全力で倒すぜッ!」
<PT戦終了後>
ファリドゥーン
「ク…ッ! 人間の割には、なかなかやるなッ!」
チャック
「違うッ! キミの本当の力は、そんなものじゃないだろうッ!?
 ボクはキミだから認めたんだ! 前に一度戦った時に見せつけられた圧倒的な力の差――
 ボクは絶対にキミには敵わないと思った。なのに今のキミは、ボクが認めた男と全然違うッ!
 こんな男にルシルを取られたなんて、このままじゃ、後悔しか残らないじゃないかッ!」
ファリドゥーン
「――そうか、お前がチャックという男だな? ルシルからいつも話は聞いていた。」
チャック
「――ッ!? ルシルはボクのこと、なんて…ッ!?」
ファリドゥーン
「ルシルは昔からお前のことが好きだったと言っていた。
 でも、お前はルシルのもとから、逃げるように去っていったと…
 その時以来、ヒトを好きになることが怖くなったと…」
チャック
「――――-ッ!!
 はは…、はははは…なんだ、それじゃやっぱりボクはルシルを傷つけることしかできなかったんだ…
 ボクが弱いばかりに…ルシルまで傷つけていたなんて…最低だ、ボクは…
 …………」
(ルシルの姿がフラッシュバックする)
チャック
「――でも、そんなルシルを救ってくれたのはキミだ。キミならルシルを幸せにしてくれる…
 ――って思ったのに、なんてザマだッ!?」
ファリドゥーン
「なんだと…?」
チャック
「今のキミは、あの頃のボクと同じだッ! ルシルを裏切り、傷つけるだけの存在でしかないッ!
 そんなヤツに、ルシルを任せることなんかできるもんかッ!
 ボクと勝負しろッ! ルシルを掛けて…ッ!」
ファリドゥーン
「いいだろう、かつて対決した時のように、力の差をみせつけてやる。勝負だ…ッ!」
<一騎討ち/ファリドゥーンHP50%以下?>
ファリドゥーン
「これも迷いの結果だと言うのか… 
 だが、この結果は認めざるを得ぬ…
 私は自分が思っていたほど、強くはないのかもしれない…」
<一騎討ち/ファリドゥーンHP0>
ファリドゥーン
「………」
チャック
「考えごとなんかしている場合じゃないだろうッ!
 何を迷っているかわからないけど、そんなんじゃ迷いを断ち切ったボクに勝てるわけないよッ!」
ファリドゥーン
「――迷ってなど、ないッ! 私は…私は軍人だッ!
 忠誠を誓った主に仕え、己の命に懸けて任務を全うする事こそ、我が誇りッ!
 迷いなど、何もないッ!」
チャック
「あんな同じ種族の命も顧みない【浄罪の血涙】(ダークネスティア)
撃つヤツに仕えることが、キミのプライドなのかッ!?」
ファリドゥーン
「――クッ!」
チャック
「そんなの、違うと思わないのかッ!?
 己の命を懸けるって、周りのヒトのことを考えたことはあるのかッ!?
 キミのことを大切に思っているヒトは、キミに生き続けて欲しいんだッ!
 ルシルだって、ダイアナ様だってさ――ッ!!」
ファリドゥーン
「ルシル……ダイアナ様………ッ!」
チャック
「自分のことばかり考えてないで、少しは周りのヒトのことも考えろよッ!」
ファリドゥーン
「き、貴様に言われなくても――ッ!」
チャック
「いつまでも顔を隠していないで、マスクを取れッ!
 自分の本心をさらけ出してみろよッ!
 キミがやらないのなら、ボクがムリヤリにでもそのマスクを剥がしてやる――ッ!!」
<一騎討ち終了後>
ファリドゥーン
「………」
チャック
「――――ッ!!
 これで終わりかッ!? キミの力はそんなもんじゃ、ないだろッ!!」
ファリドゥーン
「…フッ、いいだろう。もう、私は疲れた。このままここで朽ち果てるのも、悪くない…
 軍人としてのアイデンティティを護ろうとすればするほど歪みが出る現状に、
 私はもう疲れたのだよ。」
チャック
「バカヤロウ…ルシルを失ってでも護ろうとした軍人としてのプライドだろ…
 そんな簡単に捨てるなよ…」
ファリドゥーン
「………」
チャック
「わかってるさ。それだけ、悩んでるってことなんだろ?
 だったら、ボクからひとつだけお願いがある。
 ボクの気持ちを理解していると信じているキミだからこそ聞いて欲しいんだ。
 今はまだ、悩んでいたっていい。
 だけど、少しだけでもいい、ルシルの想いも感じてやってくれ。」
(踵を返すチャック)
ファリドゥーン
「…私は両親を亡くしている。
 彼らは立派な人達故に、決して弱い姿を軍人である私の前では出さなかったのだ。
 そう…、だから私は気づかなかったのだ…
 二人がUbに冒されていた事に…私は、二人を護る事ができなかった…」
チャック
「………」
ファリドゥーン
「私が大切に思っているヒトは、みんな私の元から消えていってしまう。」
チャック
「…ハハハ、どこかで聞いたことあるセリフだね。」
ファリドゥーン
「ダイアナ様だって、私のロクス・ソルスに戻った方が良いと進言したがために…」
チャック
「…それは違うよ。恨むべきは己ではなく、ヴォルスングじゃないのかい?」
ファリドゥーン
「…いや、私があの方を護(おさえ)る事ができなかったからだ…
 誰よりもヴォルスング様の近くにいた私が…」
チャック
「わかるけど、でもッ!!」
ファリドゥーン
「――そんな私に、ルシルはこう言っていた―― …」
(ファリドゥーンの回想が入る)
ルシル
「あなたの大切なヒトが亡くなったのは、決してあなたのせいではありません。
 それでも不安なら証拠を見せましょう。
「あたしを護ってください。
 あなたがあたしを護りきることができれば、それが何よりの証拠になりますでしょう?」
(回想終了)
ファリドゥーン
「その言葉に私の心は撃ち抜かれたのだ。
 どんなARMよりも威力のある弾丸が、心の奥底で形を潜めていた弱気に
 突き刺さったような衝撃だった――」
チャック
「…なら、あとは『決意』することだね。
 何がなんでも大切なヒトを護りきるっていう『決意』をさ。」
ファリドゥーン
「だが、私はベルーニ族強硬派の軍人だ…
 人間を護るだなど―― …」
チャック
「…知ってるかい? 大切なヒトを護ることって、何よりも大変なことなんだってさ。
 だって、大切なヒトを護るためには、まず、自分が生き続けなければならないんだよ?
 自分を護った上で、大切なヒトも護らなければならないんだ。
 そりゃ、大変だよ。
 大変だけど…、力が沸いてくるだろ?
 だって、護るべきヒトがいるって、幸せなことだからね。」
ファリドゥーン
「………」
チャック
「そんな大切なヒトがキミにはまだいるんだ。それが何よりもうらやましいよ。」
ディーン
「…いいのか、チャック?」
チャック
「あぁ、ボクの役割はこれですべて終わったよ。」
(ファリドゥーンの方に向き直って)
チャック
「キミはもっと強くなれるはずだ。ボクがみんなのおかげで強くなれたようにね。
 キミが強くなれば、ボクはキミの足下にも及ばないんだ。
 自信を持てよ、ファリドゥーン。」
ファリドゥーン
「………」