<イージス計画成功直後>
甲児「な、何っ…あれは…!」
コウ「マ、マシンセル……!」
(アウルゲルミル出現)
豹馬「バ、バカな…!まだ生きてやがったのか…!?」
ゼンガー「いや…あれは…メイガスではない……」
ロラン「何ですって…!?そ、それじゃあ…」
ソフィア「…………」
エリ「ソ、ソフィア…も、もしかして……あなたなの……!?」
ソフィア「エリ……あなたのことは覚えているわ……」
「私…過去の…いえ、あなた達にとっては現代の時代へ戻って来たのね……」
エリ「ソフィア………」
ソフィア「でも…今の私はかろうじて再生したアウルゲルミルのメモリーの一部に過ぎない……」
コウ「…………」
ソフィア「そして……それはもうすぐ消えてしまう……」
ジャミル「…………」
ソフィア「その前に……私は最後の力を使ってやらなければならないことがある……」
ディアナ「もしや、それは……」
ソフィア「そう……アウルゲルミルに残されたエネルギーと
ブラックボックスを使い……もう一度ゲートを開きます…」
ガロード「お、おい…ゲートって…!?」
ゼンガー「ソフィア…!そんなことをすれば、あなたは……!」
ソフィア「ゼンガー………これは私の最後の使命であり…贖罪なのです」
ゼンガー「…………」
ガロード「も、もしかして…あんたの力で…俺達、元の時代へ帰れるのか!?」
ソフィア「…アウルゲルミルの全エネルギーを使用すれば…
来た道をたどることがかろうじて可能です………」
ハリー「ディアナ様…!」
ディアナ「…………」
「…わかりました。ソフィア、あなたのお言葉と力を信じて…」
「私達は自分達の時代に帰還することに致しましょう…」
ジャミル「し、しかし…それが上手くいく保証はない!」
ディアナ「…………」
「確かに…私達がこの時代へ到来し、イージス計画を成功させたことによって
歴史は大きく変わってしまいました…」
「ですが…私達の未来がいかように変貌しようと、そこへ帰れる道があるのなら…」
「私達は私達の時代へ戻って、為すべきことを成し遂げなければなりません……」
ハリー「…………」
ガロード「そうだ…帰ろうぜ、俺達の時代に…。俺達がこの手で作った未来へ…」
ジャミル「………」
ジロン「俺も…あの世界で自由に生きたいね。イノセントの支配もなくなったことだしさ」
ディアナ「…それでは、私達は私達の世界へ帰還するということでよろしいですね…?」
エルチ「…この時代の文化を学びたかったところだけど…仕方ないですわね」
ジャミル「私も…異存はない」
ディアナ「…では、ソフィア……どうか、よしなに……」
ソフィア「………はい……」
<アースクレイドル前にて>
(アイアン・ギアー&スレードゲルミル出現)
ジロン「…ここでいいのかい?ゼンガーさん…」
ゼンガー「ああ…すまなかったな」
「スレードゲルミルが正常に稼動していれば、
君達にここまで運んでもらうことはなかったのだが…」
ジロン「いいって、いいって」
エルチ「そうよ。あなたがいたから、あたし達はこの世界に戻って来れたんだし。
これぐらいじゃお礼になんないわよ」
ゼンガー「…そんなことはない。あれは…この時代へ帰還するという
君達の意志の強さが生み出した奇跡だ…」
ジロン「………」
「なあ、ゼンガーさん。俺達と一緒に来ないか?」
ゼンガー「…………」
ジロン「あんたなら、きっといいブレーカーになれるよ」
エルチ「そうよ。ちゃんと金も出すわよ」
ゼンガー「………」
「いや…。俺は君達と一緒に行くことは出来ない」
「…アンセスターとして、君達を抹殺しようとしたこの俺にそんなことは許されないのだ…」
ジロン「…昔のことは忘れようよ」
ラグ「そうだよ。あたし達、もうそんなこと気にしてないしさ」
ゼンガー「………」
「…俺はこの地で…かつてアースクレイドルがあったこの地で
ソフィアの冥福を祈るつもりだ…」
ジロン「…………」
ゼンガー「さあ、行くんだ…ジロン。この時代の未来は…君達が作り出さなければならないのだ」
ジロン「…………」
「わかったよ、ゼンガーさん…。これからも元気でね」
ゼンガー「ああ…君達もな」
ジロン「よし…コトセット、出発だ!」
コトセット「了解!」
(去って行くアイアンギアー)
ゼンガー「…………」
「…君達の未来に栄光あらんことを…」
<アースクレイドル前にて・2>
ゼンガー(…………)
(…………)
(ソフィア……)
(俺はここに戻って来た……)
(…………)
(…俺達が未来に望みを託し、果てなき眠りについたこの地に……)
(…………)
(…俺達は道を誤ってしまったが…)
(…人類は数多の危機を乗り越え…)
(未来を手にすることが出来た……)
(………)
(だから……)
(…………)
(だから、この地で安らかに眠ってくれ……)
(………)
(…永遠に…………)
(………)
(…………)
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