<戦闘前イベント・エルトリウムロビー>
(これ以前の会話省略)
ミナキ「すごい…すごすぎるわ! 既に第五世代の技術が実用化されていたなんて」
トウマ「わ、わかるのか、ミナキ…」
ミナキ「私だって科学者の端くれだもの。基礎理論ぐらいは把握しているわ」
レーツェル「さすがだな、ミナキ。我がトロンベの整備も君に任せておけば安心だ」
ミナキ「お役に立てて光栄です、レーツェルさん」
トウマ(まずい…。前から気にはなっていたがどうも俺と
ミナキじゃ知的レベルに差がありすぎる…)
(考えてみれば深窓の令嬢科学者と万年金欠バイト青年…。
清らかなるも障害の波高しというやつか…)
(イメージ的にはお嬢様と運転手、委員長と劣等生…
はたまた女医と患者…)
(…悪くないかも……)
ゼンガー「喝っ!!」
トウマ「おうわっ!!」
バラン「トウマ。お主の周囲から邪念があふれていたぞ」
ルリア「私は邪念と言うよりヨコシマな気を感じましたが…」
レーツェル「つまりは…」
ゼンガー「修行が足りん…!」 ※左からレーツェル、ゼンガー、バラン、ルリアの順に並んで総ツッコミ。必見。
トウマ「すんません…」
ミナキ「頑張ってね、トウマ。よくわからないけど…」
(これ以降の会話省略)
<宇宙怪獣の増援出現、攻撃を受けるバッフ・クラン軍>
マイク「な、何が起きてるかさっぱりわかんないんだもんね!」
ボルフォッグ「バッフ・クランの通信を傍受した結果、どうやら彼らの本隊と
母星が壊滅したらしいです」
ゴルディマーグ「αナンバーズの別働隊がやったのか!?」
ボルフォッグ「彼らも状況を完全には把握していないようです」
「ですが、その戦いでロゴ・ダウの異星人…つまり地球人も
消滅したとの報が入っています…」
ルネ「じゃあ…αナンバーズも…」
ミナキ「ウソ…ウソよ…! そんなことは…!」
バラン「まさか、あれほどのサムライ達が…」
ゼンガー「………」
トウマ「くそっ! くそーっ!!」
「バッフ・クランめ!!」
レーツェル「トウマ!」
リュウセイ「あいつらが…! あいつらが戦いを続けるからこんな結果に…!」
マイ「駄目だ、リュウ! 憎しみの心で戦っては!!」
(バサラがエレキギターをかき鳴らす)
バサラ「うおおおおおっ! 俺の歌を聴けーっ!!」
ミレーヌ「バサラ…」
ガムリン「あいつ…」
輝「こんな時でも歌うことをやめないのか…」
副長「提督、宇宙怪獣はバッフ・クランと我々双方に
攻撃を仕掛けるつもりのようです!」
タシロ「当然だろう。奴らにとっては生きているもの全てが敵なのだから」
ノリコ「バッフ・クランの人達、完全に戦意を失っているわ!」
カズミ「戦う意味を失ってしまった結果ね…」
バッフ・クラン兵「………」
バサラ「お前ら、それでいいのか! 生きてるんだろ!」
「だったら、俺の歌を聴けーっ!!」
ミレーヌ「………」
「バサラ! あたしも歌う!」
レイ「ビヒーダ! 俺達も行くぞ!」
ビヒーダ「!」
(ファイヤーボンバーが歌い始める)
バッフ・クラン兵「回線に強引に割り込んでくる…」
「これは…歌…?」
タシロ「各機はバッフ・クランの艦隊とバスターマシン3号を防衛せよ!」
副長「提督…」
タシロ「どんな結果にしろ戦いは終わった。
ならば、残った生命を失わせるわけにはいかん!」
マックス「各機は宇宙怪獣のみを狙え! もうバッフ・クランは敵ではない!!」
忍「しかしよ…」
シンジ「忍さん、憎しみで戦っては駄目なんです!
それじゃ戦いは終わりません!」
「相手は全ての生命の敵なんです! だったら、僕達の使命は生命を
守ることじゃないですか!」
忍「…まさかお前に説教されるとはな…」
シンジ「す、すいません…」
忍「謝るんじゃねえよ! お前の言葉で目が覚めたんだからな!」
イサム「頼むぜ、バサラ! もっとガンガンにノれるナンバーを演ってくれよ!」
凱「バッフ・クランとの戦いも人類の犯した過ちかも知れない…」
「そして、それによりアポカリュプシスが起きるのだとしても
俺達はあきらめない!!」
洸「過ちを犯したのならそれを償うために全力を尽くす!」
甲児「そうだ! 未来ある限り、何度でも挑戦してやるぜ!」
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! 敵は宇宙怪獣だ! 行くぞ!!」
カズミ「こぼした水はまた汲めばいい…。あの人も言っていたわね…」
ノリコ「お姉様…」
カズミ「行きましょう、ノリコ! あきらめた時、絶望した時がこの戦いの終わりよ!」
ノリコ「はい! バッフ・クランの皆さん…絶対にやらせません!」
<敵全滅後>
副長「本艦隊の守備範囲内の宇宙怪獣の全滅を確認!」
「なお、スレイブ防衛部隊も敵攻撃を退けたとのことです」
タシロ「そうか…」
バッフ・クラン兵「………」
タシロ「…さて、どうされる?」
バッフ・クラン兵「母星も同胞も失った今、我々に戦う意味はない…」
「ならば、バッフ・クランのサムライとして
潔く死を選ぶべきか…」
タシロ「死することを潔しとするか…」
バッフ・クラン兵「………」
バサラ「くだらねえな…。死んじまったら何もかもが終わりだぜ」
ミレーヌ「ちょっと、バサラ! 無責任なこと言わないでよ!」
トウマ「いや…俺は熱気バサラの言う通りだと思う」
「潔い死も確かに立派かも知れないが、それは最後まで
あがいてからでも遅くないと思うぜ」
???(はたして、本当にそうかな…)
トウマ「く…また、あの声か…!」
(どういうことだ…。あの声…俺しか聞こえてないのか…?)
バッフ・クラン兵「だが、我々の戦いは…!」
ゼンガー「生きるために戦え…! 敵ではなく己と!」
バッフ・クラン兵「!」
レーツェル「諸君らは戦う意味を失ったと言ったが、生きていることこそが
戦いそのものではないのか?」
バッフ・クラン兵「………」
フォッカー「戦争は終わったんだ。俺達とあんたらが戦う理由はない」
サンシロー「だからさ…あんたらは自分達のために生きろよ」
洸「あなた達が生命を落とした時がバッフ・クランという民の本当の
滅亡なのですから…」
バッフ・クラン兵「………」
マックス「聞いての通りです。こちらはあなた方との戦いを望んではいません」
大文字「そして、このバスターマシン3号は
宇宙怪獣を倒すために用意されたものであり
全ての生命体にとっての切り札なのです」
バッフ・クラン兵「…あなた方の言葉をそう簡単には信じることは出来ない…」
リュウセイ「これだけ言っても…」
ライ「待て、リュウセイ」
バッフ・クラン兵「だが、今の我々には考える時間が必要なようだ…」
「許されるならこの場から我々を見逃していただきたい」
タシロ「わかった…。次の機会には敵としてではなく
隣人として出会うことを希望する」
バッフ・クラン兵「貴官らの援護と寛大な処置に感謝し、作戦の成功を祈る…」
(バッフ・クラン兵撤退、以降の会話省略)
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