<戦闘前イベント・フーレブリッジ>
アルマナ「………」
トウマ「アルマナ…」
サルデス「気安いぞ、地球人…!
アルマナ様は現在、ゼ・バルマリィ帝国の代表者であらせられるぞ」
アルマナ「いいのです、サルデス司令。
私の席は、あくまで臨時のものなのですから」
ミナキ「アルマナさん…」
ブライト「アルマナ姫…事情を話していただけますか?」
アルマナ「…地下の聖堂で私は帝国宰相であったシヴァー・ゴッツォが
霊帝ルアフを討つ場に居合わせました」
「私はそこでシヴァーの目的を知らされたのです」
大文字「支配者である霊帝ルアフを討ち、
ゼ・バルマリィ帝国を自らのものとすることですか…」
アルマナ「…ですが、あなた方もご存知の通り、
それは私利私欲ではなく純粋にバルマーの未来を想ってのことだったのでしょう」
ヒラデルヒア「シヴァー閣下が臣民を他星へ逃がしたのも、霊帝ルアフとの戦いに
民を巻き込みたくなかったためと思われます」
ベス「しかし、それはそちらの理屈であり、ゼ・バルマリィ帝国の内紛に地球が
巻き込まれたことには変わりはない…!」
アルマナ「その件については、いくら詫びても許されはしないでしょう」
「今はゼ・バルマリィを代表し皆様にただ詫びさせていただきます」
ルリア「姫様…」
バラン「姫様がサルデスらを率いて本星を脱出したのは、シヴァーの意志なのですか?」
アルマナ「…全てを話した彼に対し、私は地球との講和を提案しました…」
「ですが、力の摂理に支配された彼は
それを一蹴し、ゲベル・ガンエデンの力を我が物としたのです」
「その時、シヴァーは私に自分がもしもの時を迎えたら、
臣民を頼むと言い残していきました」
ヒラデルヒア「事実、シヴァー閣下は本星に残った臣民を一箇所に集め、
最悪の事態に備えていたのです」
アルマナ「私は彼の遺志を継ぎ、ゼ・バルマリィの民のために、この身を
捧げるつもりです」
トウマ(この気圧されるような気…今までのアルマナとは違う…)
ミナキ「アルマナさん…いえ、アルマナ姫…
あなたも自分の戦いに目覚めたのですね」
アルマナ「はい…。全ては地球であなた方に出会ったゆえのことです」
ルリア「姫様…」
アルマナ「ありがとう、ルリア、バラン。
あなた方の力添えがあってこそ、今の私があります」
バラン「何をおっしゃいます、姫様。
シヴァーめも姫様でしたらと考え、後を託したのでしょう!」
アルマナ「…ありがとう」
「私にどこまで出来るかはわかりませんが、出来る限りのことを
精一杯したいと思います」
「それが大切な人に教えられたことですから」
トウマ「アルマナ…」
マックス「アルマナ姫…これからあなた方はどうされるおつもりですか?」
アルマナ「シヴァーによって避難させられた
民達と合流し、今後のことを検討したいと思います」
ベス「しかし、ゼ・バルマリィの本星は…」
アルマナ「ええ…。アポカリュプシスによって我々の母星は壊滅しました…」
「これまで我々がしてきたことへの罰なのでしょう」
トウマ「そんなことがるもんか! それとこれとは話が別だ!」
大河「私も彼に同意します。アポカリュプシスが我々の遠い祖先である
第一始祖民族の残留思念であり…」
「その意志が我々を否定したとしても、
全ての生命体を根絶やしにすることなど許されるはずがありません」
ブライト「残念ながら全銀河規模でアポカリュプシスを逃れる方法を見つけることは
出来ませんでしたが…」
「我々は最後まで生命体の義務…生きることを放棄するつもりはありません」
アルマナ「ゼ・バルマリィが壊滅した今、銀河の中心部は無人となりました」
「これで憂いなくあなた方は最終作戦を決行することも出来ましょう」
「皆様の勝利を願うと共にこの銀河の命運をあなた方に託させていただきます」
トウマ「ああ…!」
バラン「姫…ゼ・バルマリィの武人としてワシが彼らと共に戦うことをお許しください」
アルマナ「もちろんです。…そして、ルリア…あなたは私の目となり、
この戦いを最後まで見届けて下さい」
ルリア「はい…それは私の望みでもあります」
アルマナ「それと僭越ではありますがイルイ様は私達で預からせていただきます」
大河「しかし、彼女はシヴァーから解放された後、昏睡状態から
目覚めないままですが…」
アルマナ「私にも多少なりとはいえ、念の素養はあります。その力を使い、
彼女に呼びかけてみようと思います」
「それが今、私に出来る唯一の戦いですから…」
大文字「…わかりました。イルイの件、あなたにお任せいたします」
トウマ「それでいいよな、ゼンガー…」
ゼンガー「………」
アルマナ「………」
ゼンガー「…頼みます」
アルマナ「はい…」
(ブザー音)
サルデス「アルマナ様! この宙域にバッフ・クランの艦隊が接近しています!」
ベス「奴ら…まだ俺達を追っているのか…!」
ヒラデルヒア「この銀河の半分は今やバッフ・クランの艦隊の制圧下にある」
「そして、その本隊が今、銀河中心部に迫りつつあるのだ」
マックス「宇宙怪獣とバッフ・クラン…我々の行く手に待ち受ける最大の敵か…」
大文字「その両者と正面からぶつかっては
さしもの銀河中心殴り込み艦隊も無事では済まないだろう」
大河「アルマナ姫、我々がバッフ・クランを迎え撃つ間に、この宙域から離脱を」
アルマナ「ありがとうございます」
トウマ「アルマナ…俺達は銀河全ての未来のために戦う。
持てる力で精一杯にな」
アルマナ「トウマ…。私は…いえ、私達はあなた方の勝利を信じています」
「ミナキさん…トウマをお願いいたします」
ミナキ「はい…」
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