+共通ルート第55話…まつろわぬ神+


<ゲベル・ガンエデン出現、ガンエデンからの雷撃が来る>

バニング「ちいっ!」

ヒルデ「きゃあっ!!」

ルアフ「僕は神…! ゲベル・ガンエデンの神子、霊帝ルアフなるぞ!」

一矢「お前が神だというのならなぜゼ・バルマリィの人々を救わない!?」

ルアフ「聞いてなかったのか? ゲベル・ガンエデンがあれば
     また新たな種族を創ることも出来る」
    「だから、民など必要ないのさ。僕とガンエデンがあればな」

ルリア「そんな…これが今日まで私達が信じてきた創生神の姿なのか…」

バラン「陛下…いや、ルアフ! 答えよ! 我らはお前にとって何なのだ!?」

ルアフ「黙れよ、虫ケラ。お前達の生死など知ったことでは
     ないと言っただろうが」
    「それとも虫ケラだから僕の言葉が理解出来ないのか?」

バラン「貴様ーっ!!」

リュウセイ「許せねえ…! こいつがバルマー戦役から続く戦いの元凶かよ!」

ゼンガー「バラン・ドバン…お前のその怒り、我らの怒りだ!」

バラン「ブライト殿! 兵士達に停戦を呼びかけて下され!」

ブライト「…駄目だ…。こちらの呼びかけに対して反応を示さない…」

ミサト「あのルアフによって何らかの精神制御を施されているようね」

トウマ「ルアフ! 俺はお前を許すわけにはいかない!」
    「アルマナの仇…。お前とガンエデンの下らない使命の犠牲になった人達の仇…」
    「その無念…貴様にぶつけてやる!」

ルアフ「人間が神に挑むか…。言っておくが、僕の力は力尽くで神子と
     融合していたナシムの比ではないぞ」
    「僕とゲペルは完全に一つなのだから」

ゼンガー「それがどうした?」
      「我が剣は悪を断つ剣…神でも斬る!」

トウマ「外道っ! たとえお前が神だろうと俺が地獄に蹴り落としてやる!!」

ルアフ「来い、ナシムの子…。いや、人間よ」
     「神の力を君達に見せてやろう…」



<セカンドステージ・ゴラー・ゴレム隊出現後>

エイス「よく来たな、リュウセイ・ダテ。そして、αナンバーズ」

リュウセイ「エイス! お前か!」

ルリア「エイス・ゴッツォ! シヴァー直属のゴラー・ゴレムはルアフに
     反旗を翻したのではなかったのか!」

エイス「この前までは我らが陛下…今はルアフと呼び捨てか…」

ルリア「………」

大文字「エイス・ゴッツォ…貴官らの目的は何だ?」

エイス「………」

ゼンガー「その前にイルイを返してもらおう! 話はそれからだ!」

エイス「………」

トウマ「答えろ、外道っ! 何が目的でイルイをさらった!?
     そして、何のために俺達と戦う!?」

エイス「むき出しの感情か…。見苦しいものだな」

リュウセイ「何っ!?」

エイス「能書きはいらない。…来い」

万丈「僕達は霊帝ルアフを追ってここへ来た」
   「ルアフはお前達、ゴラー・ゴレムにとっても敵ではないのか?」

エイス「お前達も敵であることは同じだ。
     そして、俺はここでお前達を潰す命令を受けているだけだ」

フォッカー「何を考えているか知らんが俺達も進まねばならん…!」

イサム「そっちがその気なら力尽くで通してもらうまでだ!」

洸「ゴラー・ゴレム! お前達との決着もここでつけるぞ!」

バラン「………」

トウマ「バラン…」

バラン「トウマ…今、この時だけはワシはバルマーのバラン・ドバンに戻る」
    「そして、今は亡き我が弟子ハザルの無念を晴らすために戦おう!」

トウマ「ああ!」



<ヴァイクランHP0>

エイス「………」

リュウセイ「エイス! 勝負ありだ!」

エイス「…それに何の意味がある?」

リュウセイ「何っ!?」

エイス「俺は命令に従いお前達と戦った。
     そして、その任務に失敗したため生命活動を停止する…」
    「それだけの話だ」

ルリア「あなたはそれでもいいの!? 生きる喜びも痛みも知らないままで!」

エイス「俺はハザルとは違う…。俺に感情などない…」

リュウセイ「エイス!!」

(ヴァイクラン爆発)

ルリア「エイス・ゴッツォ…」

ライ「最期の時まで戦闘マシンであったか…」

リュウセイ「だけどよ…。あいつだって、そんな生き方を望んだわけじゃねえ…!」
       「そんな生き方しか教えられなかっただけだ…!」

バラン「奴もシヴァーの野望の犠牲者なのか…」

リュウセイ「………」

マイ「リュウ…」

リュウセイ「…シヴァー・ゴッツォ…。奴を許すわけにはいかねえ…」
       「人の生命をもてあそぶような奴を許してなるかよ!!」

アムロ「帝国宰相シヴァー・ゴッツォ…。イルイをさらい、何を企む…」

鉄也「そして、霊帝ルアフ…。この先に何が待つんだ…」

プル「どうなの、マイ? あのルアフってのを感じる!?」

マイ「…駄目だ…。完全に奴の念は消えている…」

ライ「逃がしたか…。あるいは…」

???「そう…。既に神は死んだ…」

アヤ「あれは…!」

シヴァー「………」

ヴィレッタ「ゼ・バルマリィ帝国宰相シヴァー・ゴッツォ!!」

リュウセイ「あれが今回の戦いの黒幕…」

洸「念の力は感じられないがこの気…俺達はあいつに似た男を知っている…」

カミーユ「俺達はバルマー戦役の時にそいつに遭った…」

シヴァー「…よく来てくれた、地球人。諸君らの来訪を心より歓迎する」
      「何より諸君らの力あってこそ偽神ルアフを倒すことが出来たのだからな」

竜馬「ルアフを倒しただと…!?」

シヴァー「そうだ。ゼ・バルマリィ帝国に救う偽神は我が手によって滅んだ」

イサム「あいつ…自分達の支配者をやっちまったってことかよ!」

シヴァー「何を驚くことがある。
      諸君らも我がルアフ打倒を画策していたのを知っていよう」

ガムリン「し、しかし…あのルアフはゼ・バルマリィ帝国の民にとって神だったはず…」

健一「その威容を前に人々は心身の自由を奪われるまでに萎縮していた…」

シヴァー「奴は神などではない。ただの人間だ…」
      「ただガンエデンの神子として数百年の時を生きていたに過ぎん」

カミーユ「それをお前は…」

シヴァー「そうだ。私がルアフを殺した…この手でな!」
      「神の名の下に臣民の生命をもてあそんだ偽神には当然の報いだ!」

サンシロー「霊帝ルアフが死んだ…」

輝「地球とバルマーの因縁だった二対のガンエデンは滅んだのか…」

シンジ「これで終わるの…戦いは…」

リュウセイ「待て! じゃあ、ゴラー・ゴレムは何のために俺達に仕掛けてきた!」

トウマ「そうだ! 話はイルイを返してもらってからだ!」

シヴァー「では、話すことはない」

ゼンガー「何っ!?」

バラン「シヴァー…貴様…!」

シヴァー「ナシム・ガンエデンの神子イルイ…」
      「彼女はこれからの
      ゼ・バルマリィ帝国が覇道を歩むための力となってもらう」

甲児「何だとっ!?」

ジュドー「あんた、イルイの力で銀河を征服する気なのかよ!?」

シヴァー「ゼ・バルマリィ帝国の栄光の歴史は私の手によって新たに創られる…」
      「そう…先史文明の遺産さえも支配する新たな神の手によってな」

バラン「シヴァー! お前はその野望の為にルアフを殺すことを企み
     ゴラー・ゴレムを組織したのか!」

シヴァー「そうだ。奴らは最後まで役に立ってくれた」

ルリア「ハザルは最期まであなたを信じ、あなたのために戦った…」

リュウセイ「それをてめえは役に立ったの一言で済ますのかよ!」

シヴァー「ハザルもエイスもバルシェムも私が造った人造人間だ。
      その生き死にを決めるのは私だ」

バラン「まさかネビーイームの一つを動かし、本星へ侵入する隙を作ったのは…」

シヴァー「そうだ。諸君らとルアフを戦わせるための措置だ」

レーツェル「では、イルイをさらったのも…」

シヴァー「諸君らをこの星へ呼ぶ最も効果的な方法でもあるからな」
      「事実、諸君らによって霊帝ルアフは力を失い、この星は
      私の手の内に収まった」

アヤ「では、私を生かしておき、簡単に逃がしたのも…」

シヴァー「そうだ。諸君らに完全に力を発揮してもらうためにやったことだ」
      「事実、怒りによってリュウセイ・ダテの能力は飛躍的な向上を見た」

リュウセイ「てめえ…!」

シヴァー「もっとも、トロニウムまで諸君らの手に渡ったのは誤算だったがな」

鉄也「結局、貴様はルアフの位置に自分が取って代わろうとしただけか!」

シヴァー「違うな。私は人間の手に帝国を取り戻すために奴を討ったのだ」
      「ただ、帝国を栄華に導く統治者…新たな神…
      それに相応しい唯一の人間は私だ」

コスモ「勝手な理屈を! 誰が戦争を望む!? 誰が血を流すことを望む!?」

ゼクス「人々に必要なのは血塗られた栄光ではない! 温かな平和だ!」

シヴァー「ゼ・バルマリィの未来に諸君達が口出しする権利はない。
       それを決めるのは私だ」

真吾「神様を倒した奴が今度は神様気取りかよ…」

アムロ「お前の野望で、この銀河に新たな戦いの火種を
     生ませるわけにはいかない!」

シヴァー「やはりな、地球人よ…。お前達に私の理想を理解するのは不可能か…」

健一「………」

ヒイロ「………」

シヴァー「この宇宙を統べる絶対の真理…力の摂理こそが全ての源…」
      「その力をもってアポカリュプシスにも打ち勝つ者…それは私だ」
      「そして、その力をもってこの銀河全てをゼ・バルマリィ帝国に
      握らせる者…新たなゼ・バルマリィの神…」
      「それも私だ…!」

バラン「シヴァー…お主は…!」

シヴァー「バラン…若き日の近い、俺は果たしたぞ…この手でな!」

マックス「この男…執念によってここまで来たのか…」

万丈「残念だ、シヴァー・ゴッツォ…。あなたは道を誤らなければ、本当に
    この星に新たな歴史を創ったかも知れない」
   「だが、あなたの野望は霊帝ルアフと同じ…いや、それ以上に危険だ!」

シヴァー「ならば、どうする? αナンバーズ」

甲児「決まっているぜ!」

キラ「僕達は…僕達は銀河の未来のために…!」

シンジ「それを誰かの手によって戦いの炎に包ませはしない!」

凱「シヴァー・ゴッツォ! 俺達はお前の野望を叩き潰す!」

シヴァー「やはりな…。
      …私とて諸君らを倒さずして覇道を歩めるとは思ってはいない…」

忍「てめえの手下達は全滅したんだ! もう手駒は残っていまい!」

シヴァー「だが、私には神の器と神の神子がいる…」

イルイ「………」

ゼンガー「イルイッ!!」

トウマ「外道っ!! その子を使って何をする気だ!?」

シヴァー「来たれ…! ゲベルよ!!」

(ゲベル・ガンエデン出現)

一矢「ゲベル・ガンエデン…!」

サンシロー「あいつ…ルアフを倒してあのガンエデンまで奪ったのか!」

マイ「で、でも…あのシヴァーは念動力がないのに…」

シヴァー「我が血族、ユーゼス・ゴッツォは興味深いデータを遺してくれた」

豹馬「ユーゼス・ゴッツォだと…!?」

ガルド「バルマー戦役で帝国監察軍の艦隊の参謀を務めた男…」

コウ「同時に戦いを裏から操っていたあの男か…!」

洸「道理でシヴァー・ゴッツォの気がユーゼスに似ていたはずだ…!」

シヴァー「奴の遺したデータによりバルシェムも完成し、また強念者を
      制御する方法も確立した」

イルイ「………」

アムロ「まさか、貴様…!」

シヴァー「そうだ。ナシムの神子、イルイは今、ゲベルを制御するコアとなっている」
      「これぞ我らの祖先が望んだ光景…。
      今、再びゲベルとナシムは一つになったのだ!」
      「そして、その強念の力によって因果律を操り、運命さえ統べ、
      私はこの世界の神となる!」

ミレーヌ「嘘よ! 私達のご先祖様は戦いなんか望んでいなかったわ!」

健一「二対のガンエデンは戦うことを悔いた俺達の祖先が平和への
    祈りをこめて造ったものだ!」

シヴァー「だから、私はこのガンエデンを駆るのだ。
      力で平和と繁栄を手に入れるためにな!」

ガムリン「この男…銀河のためにも許すわけにはいかない…!」

フォッカー「スカルリーダーより各機へ!
       どうやら、この星での最後の敵があいつらしい!」
       「俺達はあいつを倒し、イルイを救い出す! そして、自らの力で
       アポカリュプシスに立ち向かうぞ!」

コスモ「了解だ、少佐! 小さな女の子の力に頼るような奴に
     この銀河を渡してたまるか!」

アスラン「シヴァー・ゴッツォ…!
      お前は俺の父と同じだ…! 目的のために人の心を失ったな!」

万丈「僕達は戦う…自分の力で! お前とも、アポカリュプシスとも!」

シヴァー「来い…αナンバーズ。ここで雌雄を決しよう」
      「互いの神を殺したゲベルの子とナシムの子でな…!」

トウマ「行くぜ、ゼンガー! 奴を倒し、イルイを救い出す!」

ゼンガー「応っ!!」



<ゲベル・ガンエデン(シヴァー)HP0>

コスモ「終わりだ、シヴァー・ゴッツォ!」

竜馬「お前の野望もゼ・バルマリィの戦いの歴史も!」

シヴァー「………」

(辺りが揺れ始める)

モンシア「何だ!? 自爆装置か…!」

キース「ち、違います! この振動…地上からです…!」

ルネ「地上部隊から連絡が入った! 今までにない大量の隕石雨が
   この星へ降り注いでいるようだ!」

シヴァー「どうやら間に合わなかったようだな…」

バラン「シヴァー! お主、素顔を…!」

シヴァー「我が大願を果たすまで偽りの面をかぶり続けるつもりだったが
      それももう終わりだ…」

バラン「シヴァー…」

シヴァー「第一始祖民族の意思にはこの崇高な戦いも、ただの醜い争いとしか
      映らなかったのだろう」

真吾「たいしたロマンチストだよ、あんたは…」

キリー「戦いに崇高も醜いもあるかよ。いくら理想だ、志だと言っても
     やってることは生命の取り合いだぜ」

J「シヴァー・ゴッツォ…。
  お前ほどの男なら戦い以外の方法でこの星を導くことも出来たろう…」

シヴァー「…それも今となっては遅過ぎたようだ…」

(イルイ出現)

イルイ「………」

ゼンガー「イルイッ!」

シヴァー「…行くがよい、神子よ…。お前のその力、銀河のために使え…」
      「そして、願わくばゼ・バルマリィの民にもその加護を…」

洸「シヴァー・ゴッツォ…」

バサラ「それがあんたの歌か…」

(外へ出ようとするイルイ)

フォッカー「各機、帰還しろ! このままここにいたら生き埋めになるぞ!」

柿崎「りょ、了解!」

バラン「シヴァー!!」

シヴァー「さらばだ、バラン…。後は頼むぞ……」

レーツェル(シヴァー・ゴッツォ…あなたはもしかすると、この星を
       救う男だったかも知れない…)

万丈(だが、シヴァー…心なき力は暴力でしかない…)

アムロ(もし、共に生きる想いがあればもっと違う結末だったろう…)

洸(さらば、最後のガンエデン…)

ノリコ(私達は祖先の遺したものを捨て自らの力で未来を生きます…)

凱(その前に何が立ちふさがろうと…)

(イルイ共々、αナンバーズ撤退)



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