<セカンドステージ、ベミドバンHP0>
トウマ「バラン・ドバン! 俺の勝ちだ!!」
バラン「…これで満足したか?」
トウマ「何っ!?」
バラン「こんなものは所詮はただの結果であり、真の強さなどではない…!」
(バランにド根性が掛かる)
トウマ「ああ…」
バラン「陛下への誓い…、祖国ゼ・バルマリィへの愛…、
そして、この鉄球に込められし想い…」
「それがある限り、このバラン、倒れることなどない!」
トウマ「負け惜しみを…!」
バラン「たわけっ!!」
(ドバン・インパクトが雷凰を砕く)
トウマ「ぐああっ!!」
バラン「立てまい! 今のお主にそこから立ち上がれる闘志はない!」
トウマ「ぐ…」
バラン「強さは力ではない!
負けない意志、守る心…それすなわち、闘志なり!」
「それがわからぬ貴様は力のみを求める餓鬼…!
ここで引導を渡してやるわ!」
???「待ていっ!!」
(ダイゼンガー出現)
バラン「ゼンガー・ゾンボルト! まさか、小僧を救いに来たのか…」
ゼンガー「…その通りだ」
バラン「解せん…。お主程の男が、なぜ餓鬼をそこまで想う…」
ゼンガー「強さは一日にして成らず…。
そして、過ちを繰り返すわけにはいかぬ…」
バラン「お主、まさか…」
ゼンガー「そうだ、バラン・ドバン…。
お前も感じた希望…それを信じている」
バラン「だが、この戦い…餓鬼が仕掛けてきたのだ…」
「武人として一度振り上げた鉄球を収めるわけにはいかぬ!」
ゼンガー「…わかっている…」
バラン「斬艦刀を抜くか…。ならば、いざ…!」
ゼンガー「トウマの生命の代わりにこの斬艦刀を持っていくがいい」
バラン「何と! 武人の魂を差し出すというのか!」
ゼンガー「折れた刀は接げばいい…。地に伏しても、また立てばいい…」
「だが、生命の炎は消させるわけにはいかぬ…!」
バラン「ゼンガー・ゾンボルト…お主、そこまで…!」
ゼンガー「………」
バラン「………」
「…いいだろう。小童の生命とお主の斬艦刀…、貸しにしておく」
ゼンガー「バラン・ドバン…」
バラン「近い内に再び我らはまみえよう…」
ゼンガー「その時は…」
バラン「お主とワシ…武人として死力を尽くして戦おう!」
「その日が来るのを楽しみにしておるぞ、ゼンガー・ゾンボルト!」
(ベミドバン撤退)
ゼンガー「バラン・ドバン…。その想い…俺も同じだ」
「だが、その前にやらねばならぬことがある…」
トウマ「………」
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