+トウマ編第34話…武人の心、その意味+


<セカンドステージ、ベミドバンHP0>

トウマ「バラン・ドバン! 俺の勝ちだ!!」

バラン「…これで満足したか?」

トウマ「何っ!?」

バラン「こんなものは所詮はただの結果であり、真の強さなどではない…!」

(バランにド根性が掛かる)

トウマ「ああ…」

バラン「陛下への誓い…、祖国ゼ・バルマリィへの愛…、
     そして、この鉄球に込められし想い…」
    「それがある限り、このバラン、倒れることなどない!」

トウマ「負け惜しみを…!」

バラン「たわけっ!!」

(ドバン・インパクトが雷凰を砕く)

トウマ「ぐああっ!!」

バラン「立てまい! 今のお主にそこから立ち上がれる闘志はない!」

トウマ「ぐ…」

バラン「強さは力ではない!
    負けない意志、守る心…それすなわち、闘志なり!」
    「それがわからぬ貴様は力のみを求める餓鬼…!
    ここで引導を渡してやるわ!」

???「待ていっ!!」

(ダイゼンガー出現)

バラン「ゼンガー・ゾンボルト! まさか、小僧を救いに来たのか…」

ゼンガー「…その通りだ」

バラン「解せん…。お主程の男が、なぜ餓鬼をそこまで想う…」

ゼンガー「強さは一日にして成らず…。
      そして、過ちを繰り返すわけにはいかぬ…」

バラン「お主、まさか…」

ゼンガー「そうだ、バラン・ドバン…。
      お前も感じた希望…それを信じている」

バラン「だが、この戦い…餓鬼が仕掛けてきたのだ…」
    「武人として一度振り上げた鉄球を収めるわけにはいかぬ!」

ゼンガー「…わかっている…」

バラン「斬艦刀を抜くか…。ならば、いざ…!」

ゼンガー「トウマの生命の代わりにこの斬艦刀を持っていくがいい」

バラン「何と! 武人の魂を差し出すというのか!」

ゼンガー「折れた刀は接げばいい…。地に伏しても、また立てばいい…」
      「だが、生命の炎は消させるわけにはいかぬ…!」

バラン「ゼンガー・ゾンボルト…お主、そこまで…!」

ゼンガー「………」

バラン「………」
    「…いいだろう。小童の生命とお主の斬艦刀…、貸しにしておく」

ゼンガー「バラン・ドバン…」

バラン「近い内に再び我らはまみえよう…」

ゼンガー「その時は…」

バラン「お主とワシ…武人として死力を尽くして戦おう!」
    「その日が来るのを楽しみにしておるぞ、ゼンガー・ゾンボルト!」

(ベミドバン撤退)

ゼンガー「バラン・ドバン…。その想い…俺も同じだ」
      「だが、その前にやらねばならぬことがある…」

トウマ「………」



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