<戦闘前イベント・テスラ・ライヒ研究所>
ロバート「久しぶりですね、少佐」
レーツェル「ああ」
ゼンガー「…オオミヤ博士、我々をテスラ研まで呼びつけるとは
何かあったのか?」
ロバート「ダブルGの定期的メンテですよ。
ダイレクトモーションリンクは細かな調整が必要ですからね」
レーツェル「そうか…苦労をかける」
ロバート「いえ、ダブルGはDCのビアン・ゾルダーク博士が
設計を手掛けた機体です」
「それを整備出来るのは光栄ですね」
レーツェル「ああ、君はビアン博士に…」
ロバート「博士は一介のプログラマーだった
俺の作ったゲームに興味を持ち、研究の機会を与えてくれました」
「それが高じて今はロボット工学者の端くれですからね」
レーツェル「考えてみれば、私もゼンガーもそして、フィリオや君も総帥に
その力を見出されたようなものだな」
ロバート「ええ。武神装攻ダイゼンガーをゼンガー少佐に
遺したのもビアン博士でしたから」
ゼンガー「…そして、総帥はプロジェクト・アークにも理解を示してくれた」
ロバート「ビアン総帥はバルマー戦役の直前に木星へ向かい、
そこで消息不明となりましたが…」
「今こうして地球が戦っていられるのは
総帥の遺してくれた力によるものだと俺は思っています」
レーツェル「同感だ。だが、苛烈さを増した戦いは新たな力を求めている…」
ロバート「…その件ですが、
例の機体の最終調整をライに手伝ってもらおうと思っています」
レーツェル「………」
ロバート「その…黙っていて申し訳ありませんが
実はもうすぐSRXチームも、このテスラ研に到着します」
レーツェル「そうか…」
ゼンガー「顔を会わせるのを拒むか?」
レーツェル「恥知らずな兄をライは笑うだろう…」
ゼンガー「………」
レーツェル「だが、覚悟は出来ている。ブランシュタインの名を捨てた時…
いや、大切なものを失ったあの日からな…」
ゼンガー「あの日か…」
(ブザー音)
レーツェル「敵襲か!」
ロバート「考えられない…! 既にテスラ研に戦略的な価値などないのに!」
レーツェル「何者か知らぬが、あれの存在をかぎつけてきたようだな」
ゼンガー「ここは俺が出る。
レーツェル…お前は万が一の場合に備え、ここへ残ってくれ」
レーツェル「了解した」
<戦闘開始直後、初期敵出現>
ロバート「そんな馬鹿な! 帝国監察軍だと!」
「奴らは火星での戦いに敗れ、太陽系から後退したはずなのに…!」
レーツェル「だが、事実として奴らはここにいる。後は我が友に任せよう」
(ダイゼンガー出現)
ゼンガー「来るがいい、帝国監察軍!
立ちはばかる者は、我が斬艦刀にて斬り捨てるのみ!」
<ゼンガー対帝国監察軍(のいずれか)>
ゼンガー「我が友たちには指一本触れさせはせん!!」
<2PP目、敵増援出現後>
ゼンガー「む…!」
レーツェル「増援か!」
ロバート「大丈夫! 彼らも到着したようです!」
(アルブレード・カスタム、R-GUNパワード、ヒュッケバインMk-V出現)
レーツェル「ヴィレッタ大尉達か」
ロバート「アルブレードが稼動しているってことは…
リュウセイの奴、立ち直ったのか」
ライ「やれるか、リュウセイ?」
リュウセイ「心配は要らねえ!
いつまでもお前と二人羽織じゃ格好つかねえしな!」
ヴィレッタ「ライ…ここは我々に任せて、お前はテスラ研へ」
ライ「了解です、隊長」
(ライを載せた艦、テスラ研へ到達)
リュウセイ「あれは…」
「やっぱり、斬艦刀だ…!」
マイ「知っているのか、リュウ?」
リュウセイ「………」
ヴィレッタ「リュウセイ。彼は確かにゼンガー・ゾンボルトだが、
我々が未来世界で遭遇したゼンガーとは…」
リュウセイ「ああ、わかってるぜ」
ヴィレッタ「リュウセイ、マイ…
我々はゼンガー少佐をバックアップし、テスラ研を防衛する」
マイ「了解!」
リュウセイ「行くぜ! リハビリ代わりに俺とアルブレードの相手になってもらう!!」
ロバート「これで一安心か…」
レーツェル「いや…。敵は波状攻撃を仕掛けてきている」
「第三波が来る可能性もある。…急いでくれ、オオミヤ博士」
<一定数の敵撃破後、敵増援出現>
マイ「また増援…!」
ヴィレッタ「あれは…!」
ゼンガー「ゴラー・ゴレムか!」
ヴィレッタ「奴らがいるということは、まさか…!?」
<更に一定数の敵撃破後>
マイ「ああっ!」
リュウセイ「どうした、マイ!?」
マイ「強大な念が来る…! 強く巨大で…そして、からみ合った…」
ヴィレッタ「やはり…!」
マイ「あそこだ!」
(イルイ出現)
???「………」
ライ「あれは…!」
ヴィレッタ「イルイ・ガンエデン!!」
バルシェム「………」
バルシェム「………」
(イルイへ迫るバルシェム達)
ゼンガー「いかん!」
(バルシェムを止めようとするダイゼンガーだが、弾幕で遮られる)
ゼンガー「くっ! 弾幕か!」
ヴィレッタ「このままでは彼女は…!」
リュウセイ「俺が行く! ライ、援護してくれ!!」
???「いや…その役目は私に任せてもらおう」
(アウセンザイター出現)
リュウセイ「な、何だ、ありゃ!?」
ヴィレッタ「もしかして…あれもダブルGか!?」
レーツェル「そう、ダイナミック・ゼネラル・ガーディアンの2号機…」
「名付けてアウセンザイター…!」
(とてつもないスピードでバルシェムを翻弄するアウセンザイター)
ライ「速い!」
レーツェル「いただく!」
(シュツルム・アングリフでバルシェムに一撃を加えるアウセンザイター)
レーツェル「ゼンガー! モードを『プフェールト』に切り換えろ!」
ゼンガー「!?」
レーツェル「行くぞ、友よ!!」
(竜巻斬艦刀・逸騎刀閃がバルシェム達を断つ)
リュウセイ「す、すげえ!」
ライ「よもや、馬に変形するとは…!」
ゼンガー「刃馬一体…! レーツェル、お前の機体にはそのような機構が……」
レーツェル「フッ、この姿…。ビアン総帥は私の望みを理解しておられたらしい…」
「これぞ、まさにトロンベ。生まれ変わった…私の愛馬だ」
ヴィレッタ「今の内に彼女の保護を!」
???「…東京……」
ゼンガー「何…?」
???「…東京へ向かえ…。ナシムの子らよ…」
マイ「あの子は一体…!?」
(イルイが消え去る)
マイ「!!」
リュウセイ「消えた!?」
レーツェル「帝国監察軍の狙いはイルイだったのか…!?」
ヴィレッタ「だが、何故彼女はここに…!?」
ゼンガー「イルイの追跡は?」
レーツェル「既にロストしている…今は眼前の敵を叩くことを優先しよう」
ゼンガー「…ああ」
<敵全滅後>
ロバート「終わったか…」
ヴィレッタ「しかし、何故イルイがここへ…?」
ゼンガー「我らにメッセージを届けに来たようだ」
レーツェル「メッセージ?」
ゼンガー「ああ…東京へ向かえと」
ヴィレッタ「東京…?」
ゼンガー「そこで…何かが起きているのかも知れん…」
<戦闘後イベント・テスラ・ライヒ研究所>
リュウセイ「東京へ行く!?」
ヴィレッタ「そうだ。ゼンガー少佐とマイがイルイのメッセージを聞いた」
リュウセイ「………」
ライ「あれがイルイ…。封印戦争の最後に人類を地球という星に
封印しようとした者か…」
ゼンガー「………」
ヴィレッタ「彼女がそれを望んだのではない。
あくまで人造神ガンエデンが彼女を取り込んだ結果だ」
リュウセイ「ガンエデンはどうしてあの子を取り込んだんだ?」
マイ「………」
ライ「どうした、マイ…?」
マイ「ガンエデンが、あの子を選んだ理由…。
それは、あの子が念動力者…いや、サイコドライバーだからか…」
ヴィレッタ「…ええ、そうよ」
リュウセイ「じゃあ、その力ゆえに帝国監察軍から追われてるってことか…」
ゼンガー「イルイの言葉が気になる。東京へ急ごう」
ヴィレッタ「そうね…。私とゼンガー少佐、レーツェル、リュウセイで向かいましょう」
「ライ、あなたはここでマイと一緒にアルタードの
OSデータ構築を手伝いなさい」
「その後…月のマオ社に上がって本体の調整作業を」
ライ「了解です」
リュウセイ「せっかくSRXチームが集まったのにまたバラバラになるのか…」
ライ「封印戦争中もそうだった。やむを得ないことだ」
リュウセイ「………」
ライ「リュウセイ、俺達が月で最終調整をしている間に
お前はお前の力を取り戻せ」
リュウセイ「だが、俺は…」
ライ「俺はお前が念動力を失ったとは思っていない…」
「眠っている力を呼び覚ますのはお前自身に懸かっていると思っている」
リュウセイ「ライ…」
ライ「今は…互いに出来ることをするだけだ」
リュウセイ「わかった。ライ、マイ…アルタードを頼むぜ」
マイ「うん…リュウも頑張って」
レーツェル「では、諸君…それぞれの道を歩むとしよう」
ライ「兄さん…」
レーツェル「また会おう、ライディース。我らを必要とする戦場でな」
ライ「ああ」
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