+第56話…燃える地球 −後編−+


<戦闘終了、地上への脱出後>

ミドリ「αナンバーズ全機の脱出を確認! 脱落した機体はありません!」

サコン「地震の停止を確認。ミケーネ帝国の本拠地は完全に崩壊しました」

大文字「これでミケーネ帝国は壊滅したか…」

シナプス「うむ…」

ベラ「では…」

ブライト「諸君、ご苦労だった! ここに作戦の完了を確認する!」

豹馬「やったぞ…俺達は生きて帰る事が出来たんだ…!」

勇「俺達は…」

キンケドゥ「ああ、そうだ…」

コウ「みんな、胸を張ろう!」

竜馬「そうだ…。俺達は…勝ったんだ!」

凱「地球は…人類はこの戦いに勝利したんだ!」

ゼンガー(……………)
      (…ククル……お前との出会いで始まった俺の戦いはようやく終わりを告げたようだ…)
      (…後はお前が生きていると教えてくれたソフィア・ネート博士を…)
      (そして、イルイを……)

???「…ゼンガー……」

ゼンガー「!!」

(イルイとクストース出現)

甲児「あ、あれは…!!」

万丈「クストース…!」

カミーユ「何故……ここに!?」

???「…幾多の剣達よ・・・…。あなた達のおかげでこの星は救われました」
     「そう…地球は多くの人々の想いに支えられたαナンバーズによって
      救われ、新たな時代を迎えたのです」

鉄也「新たな時代…?」

万丈「それ以前に、君は何者なんだ?」
   「クストースを従えた君は…?」

比瑪「あ、あの人…もしかして…!?」

ジュドー「あ、ああ…。知ってるような気がする…!」

甲児「お、俺もだ……!」

凱「俺にもわかるぞ……!」

一矢「あ、ああ……間違いない……」

キンケドゥ「あれは……」

ゼンガー「…イルイか…!!」

イルイ「………………」
    「…そうです…私はイルイ…。あなた達と束の間の時を共にした者です…」

勇「イルイ…無事だったのか…!」

比瑪「私達、あなたがいなくなっちゃってからずいぶん心配したのよ…?」

竜馬「それに…その姿は…!?」

イルイ「これが私の本当の姿……。イルイ・ガンエデン……」

凱「ガン…エデン…!?」

イルイ「そう……私は地球の守護者……。イルイ・ガンエデン……」

コウ「地球の守護者…? 君が…?」

イルイ「ええ…私はバラルの主であり、マシアフ…」
    「あなた達と同じく、この星を護ることを使命とする者…」

ゼンガー「俺達と同じ…?」

イルイ「そうです、ゼンガー…。私はあなた達の存在を知り、幼子の姿で接触したのです…」

ゼンガー「何のために?」

イルイ「あなた達が正しい心を…この星を護るに相応しい力を持っているかどうか…それを知るために……」

ゼンガー「………!」

イルイ「そして、私はあなた達から教えられました…。人の心を…絆を…愛を…」

万丈「………」

イルイ「…私は知りました……あなた達が数々の試練を乗り越え、幾多の外敵と戦ってきたことを……」
    「…私は見ていました……あなた達が数々の苦難を乗り越え、多くの人々を護ってきたことを…」

フォウ「…イルイは…私達のことを見守ってくれていたのね…?」

凱「それで…クストースで俺達を助けてくれた…」

イルイ「私はあなた達と出会えて嬉しく思っています…」
    「あなた達の優しい心に触れられて、幸せに思っています……」

比瑪「イルイちゃん……」

イルイ「あなた達こそ、この星を護るための剣……力なき人々の盾……」
    「私の代わりに地球を護ってくれて本当にありがとう……」
    「地球の守護者、ガンエデンとして心の底から感謝します……」

甲児「何言ってんだ、当然のことをしたまでだよ」

豹馬「ああ…そうだぜ、イルイ」

イルイ「…そして……あなた達の戦いは終わったのです……」
    「これからは…私があなた達の代わりに地球を護ります」

万丈「地球を護るって…君がか?」

コウ「もしかして、クストースが…!?」

イルイ「ええ…。私のしもべ達とガンエデンが……」
    「この星を永久に封印します」

ゼンガー「封印だと!?」

レーツェル「どういうことだ!?」

イルイ「…バラルの園を中心とし…ガンエデンが作り出す結界によって……」
    「この地球を外界から完全に遮断するのです」

アムロ「遮断…!? 外界から!?」

イルイ「ええ。ガンエデンの結界により、あらゆる外敵から地球を護ります」
    「誰も寄せつけず……外界に行かせず……」
    「ガンエデンの加護によって、この星は最後の楽園となるのです」

ゼンガー「お前は……地球に住む者をその結界の中に閉じこめるつもりなのか…!?」

イルイ「ええ、永久に……」

ゼンガー「!! イルイ、お前はいったい……!?」

イルイ「私はイルイ・ガンエデン…地球の守護者…あなたという剣の主…」

ゼンガー「!」

イルイ「そして…この星に住む者達にガンエデンの加護を……」

ゼンガー「イルイ!!」

イルイ「…ゼンガー……バラルの園であなたを待っています…」
    「そして……私と一緒に最後の楽園を護りましょう…」

(イルイとクストースの姿が消える)

ゼンガー「イ、イルイィィィッ!!」



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