<プロローグ>
???(………あの時、俺は決意した)
ソフィア「…私達の役目…それは未来へ希望を紡ぐこと……」
「そのために、私達はアースクレイドルの中で長き眠りにつくのです……」
???「いいでしょう、ソフィア・ネート博士。自分はあなたの剣となって……」
「あなたと、このアースクレイドルを守ります」
「それが自分に与えられた新たな使命…」
ソフィア「…ありがとう……」
「…次に私達が目覚める時……世界に光と希望があらんことを……」
???(………そして、俺はアースクレイドルの中で眠りについた……)
(…はるかな未来に…人類の存続と希望を託して………)
(……俺の新たなる剣……グルンガスト参式と共に……………)
(響き渡るブザー音と爆音)
メイガス「警告…警告…」
「アースクレイドル中核部、外壁損傷……」
「…地上部にに機動兵器多数確認…。防衛システム、並びに
マシンセル・システム作動不良…」
「緊急事態発生、緊急事態発生。中核内部に侵入者…」
「ガーディアン01のコールドスリープ強制解除……」
「中枢回路…損傷……ゲート部、緊急浮上…緊…急浮…上……浮……上…」
<戦闘開始直前>
(轟音と共にゲートが浮上)
ハニワ兵士「ククル様、ゲート部分が浮上致しました!」
ククル「…断末魔のあがきだな。例の物は奪取出来たのか?」
ハニワ兵士「現在、捜索中です」
ククル「中枢制御回路は?」
ハニワ兵士「そちらの方は間もなく機能を停止するかと」
ククル「フフ…ゴーゴンの情報は間違っていなかったな」
ハニワ兵士「はっ。でなければ、あれを破壊することは出来ませんでした」
ククル「…わざわざ日本からこの地まで赴いた甲斐があった。
これでヒミカ様もお喜びになるだろう」
(グルンガスト参式出現)
ククル「む? 何だ、あれは…?」
???「……………」
「…ここは…参式のコックピット…俺は…地上に出たのか?」
ククル「フフフ…生き残りがいたか」
???「! こ、これは…!?」
ククル「出てくるのが少し遅かったな。お前達のゆりかごは…この通りだ」
???「……!!」
「クレイドル中核部、大破…!? メイガス機能停止…!」
「!! 機能停止だとッ!?」
ククル「そうだ。地底世界は我々のもの……」
「お前達人間が踏み込むことの許されない聖域。…故に抹殺した」
???「…ネート博士……! イーグレット……! 他の者も……死んだのか!?」
ククル「悲しむ必要はない…」
???「く……うう………!!」
ククル「すぐにお前も黄泉路へ旅立たせてやる!」
???「うおおおおおっ!!」
(ゼンガーの気力130)
ククル「フフフ、今さら何をする気だ?
お前は仲間も…守るべきものも、全て失ってしまったのだぞ?」
???「…許せん…! 俺の同胞を殺し…我らの希望を踏みにじった貴様らを…!」
「そして! 使命を果たすことが出来なかった俺自身を!!」
ククル「ならば、その怒りを抱いたまま死ぬがいい!!」
???「黙れッ!!」
ククル「!」
???「そして、聞けッ!! 我が名はゼンガー! ゼンガー・ゾンボルト!!」
「我は……」
(タイトルコール:「第1話 悪を断つ剣なり」)
ククル「あの男、何を…!?」
ゼンガー「我が同胞達だけを黄泉路へ行かせはせん…!」
ククル「愚かなことを。黄泉は我が故郷…お前の導きなどいらぬ!」
ゼンガー「!」
ククル「ハニワ幻人よ、相手をしてやれ! 奴の首をヒミカ様に捧げよ!」
<ゼンガー対ハニワ幻人>
ゼンガー「立ち塞がる敵は何人であっても打ち倒すのみッ!!」
<ゼンガー対ククル>
ククル「フフフ…我が名はククル……黄泉の巫女」
「我がマガルガの舞…とくと見るがよい!」
ゼンガー「……!」
<マガルガ以外の敵機撃破後or敵3フェイズ目orククルとの交戦後>
ククル「フフフ…大見得を切っただけのことはあるようだな」
「だが、ここまでだ!」
(高速で参式へ攻撃を加えるマガルガ)
ゼンガー「ぬう! 速い…ッ!」
ククル「お前にはマガルガの影さえも捉えられまいて」
ゼンガー「……!」
ククル「さあ、同胞達の下へ逝くがいい…ゼンガーとやら」
「お前の過去は、このククルが大地へ永久に刻み込んでくれる」
ゼンガー「…あれを…使うしかないか」
ククル「!?」
ゼンガー「…我に応えよ、メイガス…! 参式に新たなる力を…!」
ククル「新たなる力だと…!?」
「笑止! お前は私の手によって、ここで死ぬのだ!」
ゼンガー「我に応えよッ! メイガス!!」
(ノイズの入った通信音が聞こえる)
???「…聞こえ…ますか……ゼンガー……」
ゼンガー「!!」
???「…あなたの声……確かに…聞き届けました…」
ゼンガー「ネート博士! ご無事で…!?」
???「……今……射出します……これを受け取って……………」
ゼンガー「承知!!」
(参式斬艦刀射出の用意を終え、力尽きて倒れるソフィアのムービー。
そしてクレイドルから射出された参式斬艦刀を受け取って構える参式)
ククル「な…剣だと!?」
ゼンガー「一意専心!!」
(参式斬艦刀で大打撃を負うマガルガ)
ククル「くうっ! 一歩も動けなかっただと!?」
「何なのだ、あの剣は!?」
ゼンガー「これぞ参式斬艦刀…」
「我に断てぬものなし…!」
ククル「貴様…!」
ゼンガー「博士! 今、参ります!!」
ソフィア「…来てはなりません…! 私は、もう……!」
ゼンガー「!?」
(ミケーネの増援出現)
ゼンガー「奴らは!?」
ククル「ミケーネ帝国の者共か…!」
ユリシーザー「わざわざの遠征、ご苦労だったな。後は我らに任せろ」
ククル「手柄だけをかすめとるか。姑息な連中だ」
ユリシーザー「口の利き方に気をつけろ。それとも、この場で我らと事を構える気か?」
ククル「…いいだろう。だが、意趣だけは返させてもらう…!」
(アースクレイドルへ急接近するマガルガ)
ゼンガー「う!!」
ソフィア「!」
ククル「この私に傷をつけた報いだ!」
ゼンガー「させんッ!!」
ソフィア「来てはなりません、ゼンガー!!」
ゼンガー「博士!?」
ソフィア「あなたは私達の最後の希望…! ここから脱出し……」
ククル「そこまでだ!!」
(マガルガによってソフィアの居た場所が破壊される)
ゼンガー「ソフィアッ!!!」
(撤退すべく、アースクレイドルから離れるマガルガ)
ゼンガー「ソフィアァァァァッ!!」
ククル「フフフ…己の死期を悟り、身を挺してお前を守ったか」
ゼンガー「う、うう…ッ!!」
ククル「人間にしては見上げた心意気だ。あの女に感謝するのだな」
ゼンガー「うおおおッ!! 貴様ァァァァッ!!」
ククル「いずれ貴様も黄泉路を追わせてやるぞ、ゼンガー・ゾンボルト!」
「それまで、その生命……預けておくぞ!!」
ユリシーザー「奴のおかげで手間が省けた。後はあのロボットを片付けるだけだな」
ゼンガー「貴様ら……!!」
(ゼンガーにド根性が掛かる)
ユリシーザー「む…?」
ゼンガー「貴様ら……許さん……! 許さんぞ…!!」
ユリシーズ「馬鹿め。我らミケーネ帝国が、人間の地下要塞の存在を許しておくと思ったか?」
ゼンガー「地下勢力と戦うつもりなら、とっくの昔に太刀を打ち込んでいる…!」
「だが、ネート博士は…!」
「ソフィアは…! この星の未来へ一縷の望みを託すため、長き眠りにつくことを選択したのだ…!」
「それを…! 貴様らッ!!」
ユリシーザー「フン、希望だと? 貴様ら人間に希望などない…。あるのは絶望だけよ」
「そのことをまず貴様に…」
ゼンガー「もはや問答無用!!」
ユリシーザー「何!?」
ゼンガー「貴様らは我が参式斬艦刀によって、今日この地で潰えるのだッ!!」
(大空魔竜隊出現)
ユリシーザー「む? 何だ、あれは…恐竜帝国の兵器か?」
ピート「…間違いありません。あれはミケーネ帝国です」
大文字「うむ…。ついに地下勢力が活動を開始したようだな」
ユリシーザー「フン、人間共の戦艦か。…奴らも準備を進めておったらしいな」
サコン「どうします、大文字博士? 大空魔竜はテスト飛行中ですが…」
大文字「この場を見過ごすわけにはいかん。これより本艦は戦闘に入る」
「コンバット・フォース各機はミケーネの戦闘獣を攻撃してくれたまえ!」
ファン・リー「スカイラー、了解!」
ブンタ「ネッサー、了解!」
ヤマガタケ「パゾラーも了解! へへへ…腕が鳴るってもんよ!」
サンシロー「よ〜し! ガイキングの力を見せてやるぜ!」
ピート「調子に乗るなよ、サンシロー。戦闘は野球とは勝手が違うんだ」
「死にたくなければ、大空魔竜の後ろに下がっていろ」
サンシロー「何だと!?」
ピート「…完成したばかりのガイキングを壊されてはたまらんからな。
何なら、大空魔竜に戻って来ても構わんぞ」
サンシロー「この! 言わせておけば…!」
大文字「やめないか、二人共! 今は口論をしている場合ではないぞ!」
サンシロー「う…!」
ピート「…申し訳ありません」
サコン「ところで、博士…あちらのロボットはどうします?」
ゼンガー「…………」
大文字「む…」
サコン「あれはアースクレイドルの防衛兵器だと思われます」
大文字「うむ。連邦軍の資料で見たことがある。確か、グルンガスト参式……」
ミドリ「先程から何度も呼びかけているのですが、応答はありません」
大文字「おそらく、彼は防衛部隊の生き残りだろう。まずはミケーネ部隊への攻撃を優先する」
ピート「了解! 大空魔竜、発進します!」
<戦闘終了直後>
ミドリ「戦闘終了…敵の反応、ありません」
大文字「うむ。諸君、よくやってくれた。…ところで、アースクレイドルの方は?」
サコン「…応答ありません。おそらく、中核部分は地上部以上に…」
大文字「そうか…」
ピート「アースクレイドル所属のグルンガスト参式へ…」
「こちらは極東支部所属の大空魔竜だ。状況の説明を願いたい」
ゼンガー(…俺は……)
(俺は…奴らを…あの女を追わねばならん…!)
サンシロー「待てよ! 助けてやったのに挨拶もなしか!?」
ゼンガー「…助太刀、感謝する」
サンシロー「!」
ゼンガー「さらば!」
(グルンガスト参式、撤退)
サンシロー「な、何なんだ、あいつ…?」
ファン・リー「どうします、博士。あのグルンガストを追いますか?」
大文字「いや…まずは状況の把握を優先する。ピート君、大空魔竜を
アースクレイドルに着陸させてくれ」
ピート「了解しました」
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