<インターミッション・???>
???「………」
ウォーダン「メイガスよ……。あの男が来る」
???「………」
ウォーダン「俺のオリジナル……ゼンガー・ゾンボルトがここへ来る」
???「…………」
ウォーダン「俺は奴を倒す。そして、真のメイガスの剣となる」
???「…………」
ウォーダン「メイガスよ、何故俺に答えん?」
???「…………」
ウォーダン「やはり、クロガネを……ゼンガー・ゾンボルトを……?」
「……」
<戦闘開始直後、PT部隊出撃>
リュウセイ「あれがメイガスの門か!」
ゼンガー「そうだ。球体表面のキャタピラベルトによって、
地中へ潜る一種のエレベーターだ」
タスク「で、でけえな……! ユウ、ホントに入口はあそこだけなのかよ?」
ユウキ「ああ。メイガスの門が地中へ沈み、クレイドル本体に格納されたら、
内部への侵入は困難となる」
リュウセイ「クロガネのドリルで地中からブチ破るってのは?」
ユウキ「クレイドルの外殻は非常に強固だ。突破にはかなりの
時間がかかるだろう」
「そうなると、アーチボルド達に態勢を立て直す時間を与えてしまう」
タスク「つまり、お行儀良く玄関から入った方がいいってことか……!」
ユウキ「アインストという余計な出迎えがいるがな」
ラーダ「ゼンガー少佐、メイガスの門が沈むまでの時間は
あとどれぐらいなのですか?」
ゼンガー「あの状態から見て、およそ10分……それまでにクロガネを
あの位置へ到達させねばならん」
(到達位置表示)
テツヤ「クロガネは最大戦速で突撃!
各機は本艦の針路上の敵を撃破せよ!」
アラド「了解!」
ゼンガー「……」
レーツェル「ゼンガー……」
ゼンガー「わかっている。あの男……ウォーダン・ユミルは
必ず俺の前に現れる」
レーツェル「ここで彼と最後の決着をつける気か」
ゼンガー「うむ。奴との奇縁、過去の因縁、地底に潜む我らの敵…
今こそ我が斬艦刀で断つ!」
テツヤ「全機、攻撃を開始せよ!!」
ゼンガー「応! いざ往かん、大地の揺り籠へ!」
<初期敵11機撃破>
(ブザー音)
エイタ「艦長代理、メイガスの門に動きが!!」
テツヤ「潜行が早まったのか!?」
エイタ「いえ! 内部から機動兵器が出てくるようです!!」
(ゲート周囲のバレリオンが撤退し、代わりにスレードゲルミルが出て来る)
リュウセイ「で、出やがった!!」
ウォーダン「……」
ゼンガー「現れたな、ウォーダン・ユミル……!」
ウォーダン「我はメイガスの剣……主に仇なす者は全て斬る」
ゼンガー「お前がいう主とは、メイガスのことか? それとも、シャドウミラーか?」
ウォーダン「……その両方だ」
ゼンガー「……」
ウォーダン「そして、ゼンガー・ゾンボルト……」
「お前をメイガスの下へ行かせるわけにはいかん」
ゼンガー「ならば、押し通るまで!」
ウォーダン「来るがいい! 我が斬艦刀の錆にしてくれる!!」
(ウォーダンに気合が掛かる)
ゼンガー「見事な気迫……! だが、お前がそうであるように
我らにも守るべきものがある!」
ウォーダン「百も承知! だからこそ、互いの大義と意地をかけ、
ここで最後の決着をつける!!」
ゼンガー「望むところだ! このゼンガー・ゾンボルト、推して参るッ!!」
<スレードゲルミル・HP一定以下>
テツヤ「こちらアイアン3! タイムリミットまであと2分!
もう時間がないぞ!」
アヤ「みんな、ウォーダンへ攻撃を集中させるのよ!」
「彼を倒さない限り、クロガネは内部へ侵入できないわ!」
アラド「で、でも、短時間でどうやってあんなのを!?」
ゼオラ「泣き言を言ってる場合じゃないわ! とにかく、攻めあるのみよ!」
アラド「普通の相手ならともかく、自己修復しやがるんだぞ、あいつは!」
ゼオラ「機体のどこかにマシンセルの制御装置があるはず……それを壊せば
修復を止められるかも知れない!」
アラド「どこかって、どこだよ!?」
ゼオラ「そ、それは……」
ラトゥーニ「あれがグルンガスト参式を基にした機体なら、制御系が
集中しているのは頭部と腰部……」
リュウセイ「GラプターとGバイソンのコックピット辺りか?」
ラトゥーニ「うん。そのどちらか……あるいは両方に
制御装置があるかも知れない」
アラド「りょ、両方だったら面倒だぜ!」
レオナ「ええ……! 同時に破壊しなければ、修復を止められなくてよ!」
ゼンガー「……」
(頭部と腰部……あるいはその両方、か)
<スレードゲルミルのHP更に一定以下>
ウォーダン「やるな……! だが、まだ俺は倒れんぞ!」
アラド「く、くそっ! あの野郎、しぶとすぎるぜ!!」
ヴィレッタ「もう時間がない。早くウォーダン・ユミルを倒さなければ……」
カーラ「あたし達はクレイドルの中へ入れなくなっちゃうよ!」
ウォーダン「ここを通しはせん。このウォーダン・ユミルがいる限り」
「お前達はメイガスの下へ行くことなく、ここで死ぬのだ」
タスク「ち、ちっきしょう……! マシンセルさえ何とかなりゃ……!」
ゼンガー「……お前達は先に行け。奴は俺に任せろ」
タスク「え!?」
ゼンガー「一意専心!!」
(ゼンガーに気迫が掛かる)
ゼンガー「ぬおおおおっ!!」
ウォーダン「!!」
(スレードに雲燿の太刀を叩き込むダイゼンガー)
ウォーダン「お、おのれ!!」
「伸びよ、斬艦刀! 電光石火ッ!!」
(斬艦刀でダイゼンガーへ反撃を加えるスレード)
ゼンガー「ぐあああっ!!」
(互いの一撃で遠くへ吹き飛ばされる2機)
レーツェル「ゼンガー!」
アヤ「しょ、少佐っ!!」
ゼンガー「ううう……ぐうっ!!」
ウォーダン「貴様……!!」
アラド「あ、相討ちか!?」
ゼオラ「で、でも、ダイゼンガーのダメージの方が!」
ゼンガー「お前達、何をしている!?」
ゼオラ「えっ!?」
ゼンガー「早く行け! アースクレイドルの中へ!!」
エイタ「か、艦長代理、あれを!!」
テツヤ「!!」
マイ「メ、メイガスの門が……」
アヤ「開いた……!!」
ウォーダン「ゼンガー! 貴様、それが狙いだったのか!?」
ゼンガー「そうだ」
ウォーダン「おのれ! させんぞ!!」
(スレードに取り付くダイゼンガー)
ウォーダン「ぬうっ!?」
ゼンガー「ウォーダン・ユミル! 貴様の相手はこの俺だ!!」
レオナ「ゼンガー少佐!」
テツヤ「各機、少佐の援護を!!」
ゼンガー「手出し無用! お前達はクレイドルへ突入しろッ!!」
テツヤ「し、しかし!」
ゼンガー「先に行け! ウォーダンは俺が倒す!!」
テツヤ「りょ、了解! 全機、メイガスの門へ突撃せよ!!」
タスク「ゼンガー少佐、後で必ず来て下さいよ!!」
(ダイゼンガーとアウセンザイター以外の全機がメイガスの門へ突入)
ゼンガー「レーツェル、何をしている! 貴様も行け!」
レーツェル「……私の目を誤魔化すことは出来んぞ、友よ」
(更にダメージを受けるダイゼンガー)
ゼンガー「……!!」
レーツェル「その損傷でウォーダンとまともに戦えるのか?」
ゼンガー「………」
「エルザム、お前にも倒さねばならぬ男がいるはずだ」
「己の過去にケリをつけなければならぬはずだ」
レーツェル「……!」
ゼンガー「……ウォーダン・ユミルと勝敗を決するのは、俺でなくてはならん」
「奴はもう一人の俺……互いの存在を賭け、戦わねばならん」
ウォーダン「……」
ゼンガー「奴もまたそれを望んでいる。
俺の写し身や人形ではなく……ウォーダンという一人の漢として」
レーツェル「……」
ゼンガー「行くのだ、エルザム。それぞれの決着をつけるために」
レーツェル「……わかった。クレイドルの中で待っている」
「だが、友よ……忘れるな。
お前には助け出さねばならぬ人間がいることを」
(アウセンザイター、メイガスの門へ突入)
ゼンガー「……」
ウォーダン「……ゼンガー、お前が助けねばならぬ人間とは何者だ?」
ゼンガー「ソフィア・ネート博士……
メイガスシリーズの設計者であり、アースクレイドルの管理者だ」
ウォーダン「……」
ゼンガー「以前、ネート博士は俺に語った……」
「アースクレイドルは人類が未来へ生き延びるための手段なのだと」
「そして、俺はそれを守ると約束し、クレイドルの占拠を
目論んだアードラーを打ち倒した」
ウォーダン「……」
ゼンガー「だが、ネート博士が未来への眠りについた後……」
「己の欲望の為にアースクレイドルを利用した者達がいる」
ウォーダン「バン・バ・チュン……いや、ヴィンデル・マウザー大佐と
イーグレット・フェフか」
ゼンガー「そうだ。俺は奴らからアースクレイドルを……
ネート博士を取り戻さねばならん」
ウォーダン「ふっ……ふふふ……」
ゼンガー「!?」
ウォーダン「やはり、今の俺はお前の写し身……守るべきものは同じか」
ゼンガー「何……!? ならば、お前が言うメイガスとは!?」
ウォーダン「そう、ソフィア・ネートのことだ」
「彼女は今、フェフ博士の手によってメイガス・ゲボの
生体コアとなっている」
ゼンガー「な……!!」
ウォーダン「メイガス・ゲボは我らシャドウミラーの本懐を
遂げるために必要不可欠な存在……」
「だから、お前に渡すわけにはいかぬ」
ゼンガー「もはや問答無用……というわけか」
ウォーダン「そうだ。俺とお前は相容れぬ存在……並び立つことはあり得ん」
「そして、我らの勝負の行く末は斬艦刀のみが知っている」
ゼンガー「よかろう……ならば!」
ウォーダン「互いの命を賭けて!」
ゼンガー「今ここで雌雄を決するのみ!」
<↑の次EP>
ウォーダン「む!? マシンセルの修復が……!」
「制御装置が損傷!? もしや、あの時の一撃で!?」
ゼンガー「そうだ。頭部と腰部へほぼ同時にダメージを与えるには……
機体の中央線を斬ればいい」
ウォーダン「き、貴様……捨て身でそれを!」
ゼンガー「ああ。奴なら……キョウスケ・ナンブならこう言うだろう」
「分の悪い賭けだった、とな」
ウォーダン「……!!」
ゼンガー「さあ行くぞ、ウォーダン! これが最後の勝負だ!!」
<↑より2ターン経過>
ゼンガー「むぅ……! 機体はもはや限界に近いか……!」
ウォーダン「うぬっ、修復速度が上がらん……!
これではこちらのダメージが!」
ゼンガー「ならば……!」
ウォーダン「次の一撃に己の全てをかけるのみ……!」
ゼンガー「望むところだ……!」
ウォーダン「……」
ゼンガー「………」
ウォーダン「…………」
ゼンガー「………………」
ウォーダン「………………」
ゼンガー「我が剣魂、その身で受けよ! ウォーダン・ユミルッ!!」
ウォーダン「ゼンガー・ゾンボルト! 敗れ去るのは貴様の方だッ!!」
ゼンガー「ぬおおおおっ!!」
ウォーダン「でやああああっ!!」
(互いの斬艦刀がぶつかり合い……)
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