+最終話・最後の審判者+


<戦闘開始直後・セプタギン、ハガネorクロガネ、ヒリュウ改出現>

ダイテツ「間違いないのだな!?」

テツヤ「は、はい! 形状こそ変わっていますが…あれはメテオ3です!!」

ショーン「むう…! あの隕石が、エアロゲイターの兵器だったとは…!!」

レフィーナ「…レビ・トーラーが言っていた…バルマーの最終安全装置……」

ダイテツ「我々に滅亡という裁きを下すために…目覚めたのか…!!」

リョウト「………」
     「…やっぱり、そうだったんだ……」

リオ「どういうこと!?」

リョウト「メテオ3に…重力アンカーという封印が仕掛けられていた理由…」

キョウスケ「それは、今日と言う日を予測してのことだったらしいな…!」

リョウト「え、ええ…ビアン博士は、薄々気付いていたに違いありません…」
     「だから…あのメテオ3を監視するためにも…」

リューネ「親父はDCの総司令部をここへ置いたって言うの…!?」

キョウスケ「…おそらくな」

エルザム「運命の矢は…最初に放たれていたということか…!」

ラトゥーニ「でも…ビアン博士達の頭脳をもってしても…」
      「メテオ3の正体を完全に暴くことは出来なかった…」

ラーダ「…私達に…あんなものが倒せるの…!?」

ヴィレッタ「………………」
      (…あの『セプタギン』が成長を続ければ……)
      (…人間と、人間が作り出した物には、ズフィルードクリスタルが打ち込まれる…)
      (…そうなったら、地球文明どころか…地球そのものが滅びるかも知れない…)

(ブザー音)

ユン「艦長、メテオ3に動きが!!」

レフィーナ「!!」

(敵機出現)

カチーナ「何だ、ありゃ!? 連邦軍やDCの兵器もいるぜ!!」

ギリアム「おそらく、先程取り込んだ物や、今までのデータを基にした複製だろう…!」

カチーナ「ってことは、あたし達もしくじれば…!?」

ギリアム「ああ。同じ運命をたどるだろうな…」

ラッセル「か、彼らの兵器になるって…ああいうことなんですか…!?」

レオナ「いえ、そんな生やさしいものではなくてよ…!」
    「私達は、人格も記憶も全て失い…メテオ3の一部となる…!」

ガーネット「そ、そんなの嫌よ! せっかく生き残れたのに…あんなのに吸収されるなんて!」

ジャーダ「何言ってんだ! まだそうなるって決まったわけじゃねえ!」

リュウセイ「ああ! あんな石コロの一つや二つ、叩き割ってやるっ!」

イルム「…そうだな。それが、あの戦いで勝ち残った俺達の宿命って奴だからな」

タスク「あいつを、この島から出したら終わり…。まさに背水の陣って奴だな」

ライ「ああ…ここで退くことは許されない。エアロゲイターに引導を渡すのは、俺達の役目だ」

アヤ「そして、あの子やイングラム少佐達のような目に遭う人を…」

クスハ「これ以上、増やさないためにも…!」

ブリット「あの隕石は俺達の手で壊してやる!!」

エクセレン「その意気、その意気! ねえ、キョウスケ?」

キョウスケ「…隕石の一部になる…ピンと来ない話だが…」

エクセレン「あらん、身も心も一つに…ってやつ?」

キョウスケ「なりすぎだな。今までの戦い…こんな石ころ風情に無駄にされるのは業腹だ」

リューネ「親父達がきっかけとなったこの戦い…今度こそキッチリとケリをつけてやるよ!!」

マサキ「ああ! 手前勝手な理由で、この地球を滅ぼされてたまるかってんだ!」

ゼンガー「艦長! 我らに最後の出撃命令を!!」

ダイテツ「うむ! PT部隊、出撃せよ!!」



<リュウセイ編エンディング・ヒリュウ改格納庫>

タスク「…ゼンガー少佐とエルザム少佐がいないって?」

ブリット「ああ…。戦闘終了後、クロガネにもヒリュウ改にも戻って来てないんだ」

レオナ(…エルザム様……)

タスク「………」

エクセレン「…ひょっとして、風と共にテリーヌ…って奴?」

タスク「…エルザム少佐の料理に引っ掛かってんでしょうけど、つまんないッス」

エクセレン「あらら…。でも、ボス達らしいんじゃない?」

キョウスケ「地球が危機を迎えれば…また現れるだろう。…いつか会う時が来る」

エクセレン「案外、その辺の山とか探したらいたりしてね。…素振りとかしてるかも」

ブリット「…ところで、タスク。お前…本当にアステロイドベルトへ行ってしまうのか?」

タスク「…ああ。ヒリュウ改にゃ愛着があるしよ。それに、向こうへ行ってた方が気楽だからな」

レオナ「………」

ブリット「そうか…寂しくなるな」

タスク「なに言ってんだ。おめえにゃ、クスハちゃんがいるだろうが?」

ブリット「な、ななな…」

タスク「ヘッ、相変わらずのリアクションで。たまには気の利いたジョークで返してみろってんだ」

ブリット「わ、悪かったな。俺はそういうの下手なんだ」

タスク「ま、それはともかく…あの子と仲良くやれよ。リオとリョウト達みてえにな」

エクセレン(ちょいちょい、タスク君?)

タスク(な、何スか? エクセ姉さん…小声で)

エクセレン(あきらめちゃっていいの? 最後のチャンスよん?)

タスク(チャ、チャンスって…)

キョウスケ「…タスク。勝負師を自称するなら…賭けてみろ。…おれと同じくな」

タスク「お、同じって…。もしかして、イルム中尉との賭けのことッスか!?」

キョウスケ「そうだ。…あの勝負、勝たせてもらおうか」

タスク(よ、よ〜し…)
    「あ、あのさ…レオナ」

レオナ「……何?」

タスク「お、お前さえ良ければ…俺と一緒に…イカロス基地へい、行かねえか?」
    「そ、そんでもって…俺にみそ汁とか作ってくれつつ…な、なんてえのかな?」

レオナ「…私の料理の腕前のことを知っていて?」

タスク「そりゃもう充分に。じゃなくって、ともかく一緒に…その……」

エクセレン(あっちゃ〜…めっちゃ不自然な口説き文句ねえ…。なんかプロポーズも混じってるし)

タスク「ど、どうかな? 嫌だったら…別にいいんだけどさ」

レオナ「………」
    「…良くてよ」

タスク「マ、マジ!? ホント!? 冗談抜きで!?」

レオナ「ええ。あなたと一緒なら…退屈せずに済みそうだしね」

タスク「うおっしゃあ! 男、タスク・シングウジ!! 一世一代の勝負に…勝ったぜ!!」

エクセレン「やったじゃない、タスク君!」

ブリット(…口説き文句だったのか、あれ…。なるほど…)

キョウスケ(…みそ汁は考え直した方がいいかも知れんがな)

カチーナ「こら、タスク! こんな所で何やってんだ!?」

ラッセル「もうすぐヒリュウ改が出航しますよ?」

タスク「ああ、わかった。さ、行こうぜ、レオナ」

レオナ「その前に一つ言っておくわ」

タスク「?」

レオナ「私を裏切るような真似をしたら…カチーナ中尉以上の罰を与えるわよ?」

タスク「う…。わ、わかりました…」

エクセレン(あららん、もうお尻にしかれちゃって…)

カチーナ「何の話だ?」

エクセレン「んふふ〜、見てれば、その内わかるわよん、中尉」

カチーナ「なんだかな。…じゃあ、行くぜ」

キョウスケ「お気をつけて」

カチーナ「へっ、誰に言ってやがる。…あたしが専用の試作機へ乗ることになったら、自慢に来てやるよ」

ラッセル(キョウスケ中尉が乗ってたゲシュペンスト…自分のパーソナルカラーに塗った挙句に…)
     (アステロイドベルトまで持って行くのに…)

カチーナ「あ? 何だ? ラッセル…その目付きは?」

ラッセル「いえ…何でもありません。…では、ATXチームの皆さん…」

エクセレン「元気でね」

キョウスケ「…幸運を祈る」



<キョウスケ編エンディング・ハガネ格納庫>

キョウスケ「終わったのか? エクセレン」

エクセレン「はいは〜い、あとは私物を放り込めば、いつでも出発できるわよん」
       「あら? ブリット君とクスハちゃんは?」

キョウスケ「二人とも、もうタウゼントフェスラーに乗り込んでる」

エクセレン「わお! いやん、少し時間をあげた方がいいかしら?」

キョウスケ「…そうだな」

エクセレン「あら〜、珍しいわねえ、気を利かすなんて」

キョウスケ「たまには、な。あの男とは違ったところもみせてやらんとな」

エクセレン「ふふ…ボス、ね」
       「一体どこへ行ったのやら」

キョウスケ「あの男らしい。事情はどうあれ一度敵にまわった事…最後まで吹っ切れなかったか」
       「古風な…まさにサムライだな」
       「時代が時代なら…自ら腹を裂いているところだ」

エクセレン「あはは、言えてる。ジャパニーズ・セップクね」

キョウスケ「だが、この地球圏に何かあれば、再び会うこともあるだろう」

エクセレン「そうね、色男のお兄様…エルザム・V・ブランシュタインも一緒だろうし」

キョウスケ「何か考えているのかも知れん…いや、考えているだろうな」

エクセレン「そうねえ。ま、その時が来ればわかるでしょ」

キョウスケ「シュウ・シラカワのように陰で動けるほど器用な男じゃない。 …動けば子供でもわかるだろうな」
       「さて…行くか」

エクセレン「うん。 …あ、ちょい待ち、キョウスケ」

キョウスケ「ん…?」

エクセレン「ブリット君とクスハちゃんには時間をあげたのに、私達にはなし?」

キョウスケ「我慢しろ」

エクセレン「…キスする時間くらいは…あるんじゃない?」

キョウスケ「フッ…そうだな」

※親分の台詞はエンディング内には有りませんが、ED中唯一親分に関しての描写が出て来る場面なので敢えて書き記しておきました。



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