<インターミッション:食堂>
ジャーダ「YEAH! サンキュー、エブリバディ!!」
イルム「いい歌だったぜ、ジャーダ!」
ジャーダ「へへ、どうも。アンコールとアルコールは作戦終了後ってことで」
リュウセイ「…初めて聞いたけど、ジャーダって歌が上手いんだな」
ラトゥーニ「…連邦軍に入る前はデビュー寸前まで行ってたって」
エクセレン「わお! すんごい経歴じゃない キョウスケもなんかないの?」
キョウスケ「…試作機を壊した数なら負けん」
リュウセイ「…それ、経歴かよ?」
リオ「さあ、みなさん。料理はまだたくさんありますから、どんどん食べて下さいね!」
リョウト「…おいしい。一流シェフ顔負けですね。特にエルザム少佐の料理が…」
ゼンガー「コロニー統合軍では有名な話だ。作戦前には部下達に料理を振る舞う事もあったらしい」
リョウト「あ、それ…DCにいた時、ウワサで聞いたことがあります」
ゼンガー「うむ。故に奴の部隊は結束が固かったという」
タスク「それって単純にメシに釣られてただけじゃ…」
ゼンガー「…少なくとも、俺には出来ん芸当だ」
タスク「そうッスよねえ…」
「ゼンガー少佐なら、いきなり魚釣って来て、日本刀でダダーン! …とかやりかねないッスもんね」
ゼンガー「…む」
タスク(やったことあンのかよ!?)
アヤ「お待たせ」
クスハ「次の料理を持って来ました」
エクセレン「あらら、クスハちゃん…」
「一応、私達の救出祝いってことなんだから、主役がウロウロしちゃ駄目でしょ」
クスハ「ご、ごめんなさい…。でも、リオ達がお料理を作ってるのに何もしないというわけには…」
エクセレン「気にしない気にしない。カップメンだってOKだって」
アヤ「…エクセレン…お料理くらいはできた方がいいわよ。キョウスケのためにもね」
キョウスケ「…会った時からそうです。もう慣れました」
ブリット「なあ、タスク。次の出し物、お前なんだろ? 準備の方はいいのかよ?」
タスク「いや、その前に……」
レオナ「………」
タスク「待ってました! レオナの料理、一番乗り! いっただき〜!」
レオナ「あっ……!」
タスク「む? これはなかなかオツな味で…」
ブリット「お、おい、タスク…。お前、顔色が……」
タスク「…おぶっ……………! …こ…これ…な…に…?」
レオナ「あ…ああ…」
タスク「な…何か…飲み物を……!」
クスハ「タ、タスク君、これ…。私が作った栄養ドリンクだけど…」
アヤ「あっ! ダメよ!!」
タスク「う…ごくっごくっ」
「…ふう。 ……………………………………………」
「………………………ブリット」
ブリット「…だ、大丈夫か?」
タスク「…俺のマジックショーは延期だ。先にラーダさんのヨガ教室をやってくれ」
ブリット「は!?」
タスク「……ガクッ」
ブリット「お、おいっ! しっかりしろ、タスク! …だ、駄目だ…泡吹いてる…」
クスハ「す、すぐに医務室へ連れて行きます!」
カチーナ「…マジックショーってな、これか?」
レオナ「…ご、ごめんなさい…。実は私、料理が全然ダメで…」
アヤ「そ、そうだったの…。道理で誰の手も借りなかったわけね…。」
ブリット「…ど、どんな人にも欠点はあるんだな…」
アヤ(…クスハの栄養ドリンクがトドメだったような気もするけど)
キョウスケ「やれやれ…ん?」
シロ「…ここにもいニャいニャ」
クロ「やっぱり、本気ニャの?」
キョウスケ「どうした?」
クロ「マサキがいニャいの」
キョウスケ「…そう言えば、姿が見えんな」
アヤ「何かあったの? あなた達、いつも一緒なのに…」
シロ「マサキをここへ連れて来ようとしたんだけどニャ…」
クロ「決着も近いのに遊んでられニャいって言って…」
キョウスケ「…まさか、外へ出る気なのか? そんな勝手な行動は許さんぞ」
「クスハ曹長とエクセレンが敵の手に落ちたのも、少数で行動していたからだ」
「二人を無事に奪還できたのは運が良かったからだ。…今後は勝手な行動は許さん」
クロ「キョ、キョウスケ…?」
シロ「そんニャにカリカリしニャくても、マサキなら艦内で迷ってるハズだニャ」
キョウスケ「そこまで緊張感のない男じゃない。…それ故に危うい」
「マサキが出ようとしているなら、今すぐ止めてこい」
「…もし、何かあったら三味線くらいでは済まんぞ…!」
シロ「しゃ、三味線!?」
クロ「わ、わかったニャ!!」
アヤ「…キョウスケ、気持ちはわかるけど言い過ぎじゃない? クロちゃん達だって…」
キョウスケ「…前々回のことを鑑みても、サイバスターが奴らに狙われる可能性は高い…」
「これ以上、エクセレンのような目に遭う者を出すわけにはいかない」
「…それが、戦闘指揮官として自分に与えられた使命です」
アヤ「…わかったわ。私達もマサキを探しに行きましょう」
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